欧州債:ドイツ債が上昇-周辺国の信用懸念と朝鮮半島緊張で安全需要

欧州債市場ではドイツ国債相場 が上昇した。ユーロ圏加盟国の信用の質に対する根強い懸念に加え、 朝鮮半島の軍事的緊張の高まりで、域内で最も安全とされるドイツ国 債に対する需要が高まった。

ドイツ10年債利回りは2営業日連続で3%を割り込み、ポルト ガルとアイルランド国債とのスプレッド(利回り格差)が拡大した。 欧州中央銀行(ECB)は、アイルランド政府が同国の銀行システム 改善に向け導入を目指す法律が、ユーロ圏に流動性を供給するECB の能力を脅かす恐れがあるとして、「深刻に懸念している」ことを明 らかにした。韓国は、射撃訓練を問題なく完了したと発表。北朝鮮は 射撃訓練に対する報復を示唆していた。

DZ銀行の債券ストラテジスト、グレン・マルシ氏(フランク フルト在勤は、「国債は安全を求める動きに左右された。アジアでの 動向や、欧州の債務危機をめぐる懸念が長引いていることが要因だ」 と語った。また、「ドイツ国債はここ数週間下げていたことから、一 部の投資家には同利回りが魅力的な水準となった」と付け加えた。

ロンドン時間午後3時54分現在、ドイツ10年債利回りは前週 末比7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.96%。 同国債(表面利率2.5%、2021年1月償還)価格は0.61ポイント 上げ96.095。

一方、アイルランド10年債相場は下げ、同利回りは24bp上昇 の8.84%。独10年債に対するスプレッドは21bp拡大し562b pとなった。

ブルームバーグと欧州証券アナリスト協会連合会(EFFAS) がまとめた指数によると、ドイツ国債の年初来のリターン(投資収益 率)はプラス5.5%。これに対し英国債は5.9%、米国債は5.7%と なっている。

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