欧州株:上昇、リーマン破たん前の水準回復-フォルクスワーゲン高い

欧州株式相場は上昇し、2008 年のリーマン・ブラザーズ・ホールディングス破たん前の水準に回復 した。域内の景気回復に十分な力強さがあり、ソブリン債危機を克服 できるとの観測が広がった。

ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)は上昇。 同社の来年の中国販売台数が最大15%増加するとの見通しを示したこ とが買いを誘った。スペインの高速道路運営会社アベルティスも高い。 英紙サンデー・タイムズが、投資会社CVCキャピタル・パートナー ズから買収案の提示を受ける可能性があると報じたことが手掛かり。 一方、雪で年末商戦の客足が鈍ったことから、小売り企業は売られた。

ストックス欧州600指数は前週末比0.7%高の278.38と、リー マンが破たんする前営業日である08年9月12日以来の高値で引けた。 同指数は月初来では6.3%上昇。先週発表された米失業保険申請件数 が予想に反して減少したほか、住宅着工件数の増加、ニューヨーク地 区の製造業活動が予想以上に拡大したことが背景にある。

ランデスバンク・バーデン・ビュルテンベルクの戦略部門責任者、 マイケル・コーラー氏は、「市場には大量の流動性がまだあるため、 2011年は極めて好調な滑り出しとなるかもしれない」と述べ、「特に 米国からの最新の経済データは全般に極めて良好で、景気が2番底に 陥らないのは確実だ。ただ、ソブリン債危機はまだ解決されていない」 と続けた。

08年のリーマン破たんをきっかけに世界は大恐慌以降で最悪の金 融危機に陥り、ストックス欧州600指数は2009年3月までに44%下 落。銀行の損失と評価損は世界全体で1兆8000億ドルを超えた。

20日の西欧市場では、18カ国中14カ国で主要株価指数が上昇。 VWの優先株は3.7%上昇、アベルティスは1.3%上げた。

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