PIMCO:豪住宅ローン担保債を流通市場で購入、欧州勢売りで妙味

米パシフィック・インベスト メント・マネジメント(PIMCO)は、オーストラリアの住宅ロ ーン担保証券(RMBS)を流通市場で購入している。欧州の投資 家の売りで値下がりし、高リターン(投資収益)が望めるためだ。

PIMCO豪州部門のポートフォリオ運用責任者、ロバート・ ミード氏はインタビューに応じ、同部門が今月に格付け「AAA」 のRBMSを購入したことを明らかにした。利回りは銀行手形スワ ップレートを最大165ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) 上回っているという。新発債の上乗せ利回りは約110bp。

ミード氏は、「オーストラリアの債券市場で最も割安なのは流通 市場のRMBSだ。欧州の財政難国は今、豪RMBSを売り越して おり、当社はこれによって恩恵を受けている」と語った。

格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のデー タによると、2002年から07年に発行されたオーストラリアのRM BSのうちユーロ建ては25%にも上る。欧州の投資家を引き付ける ためだった。

ミード氏は、金融機関が資本不足に陥り、新たな資本調達の道 が閉ざされている場合、「バンラスシートの規模を縮小するために資 産を売却する必要がある」と指摘。「その際に、ドル建て価格と流動 性の高さで売却の優先順位を決める場合が多い」と説明した。

オーストラリア準備銀行(中央銀行)のデベル総裁補佐は11 月30日の講演で、2007年の信用逼迫(ひっぱく)の前には数多く のオフショアのストラクチャード・インベストメント・ビークル(S IV、投資目的会社)が豪RMBSへの「海外投資家層の中でかな りの部分を占めていた」が、これらのSIVは金融危機時にポート フォリオの清算を余儀なくされ、保有証券を流通市場で売却したと 指摘していた。

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