フランスがトリプルA失う恐れ、欧州高格付け国も襲う格下げリスク

フランスは最上級のトリプルA格 付けを失う恐れがある。欧州の債務危機を引き金に格下げが相次ぎ、 最高格付けの国も巻き込まれかねない情勢だ。ベルギーも格下げの可 能性に直面しているとアナリストや投資家は指摘している。

米格付け会社のムーディーズ・インベスターズ・サービスは15 日にスペインを格下げ方向で見直すと発表。17日にはアイルランドを 5段階格下げした。米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は アイルランドとポルトガル、ギリシャの格付け見直しを行っている。 クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)市場では、ベルギーと フランス、オーストリアの国債の保証コストが格付けの低いチリやチ ェコを上回っている。

ベアリング・アセット・マネジメントの資産配分担当ディレクタ ー、トビー・ナングル氏は「今後1年は全てのソブリン債が不利にな る恐れがある」とした上で、「フランスがトリプルA格付けを失うこと になれば一大事だろう。格下げの可能性が市場に反映されているとは 考えていない」と語った。

フランクフルト・トラストの債券担当責任者、ラルフ・アーレン ズ氏は「ユーロ圏の問題が迅速に解決しなければ、これらの国の借り 換え条件は悪化し、格付け会社はさらに格下げを行うだろう」と予想。 「このような力が市場で既に見受けられる。フランスにリスクがある とみている」と述べた。

データ提供会社CMAによると、フランス国債の保証コストは今 年3倍に上昇し、約102ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%) と、11月30日に付けた過去最高の105bpに近い水準で推移している。

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