欧州の高格付け社債、米社債との比較で最も割安-成長格差映す

欧州の高格付け社債は、米社債 と比較してこれまでで最も割安な水準で推移している。欧州債務危機 が広がる一方、米企業が景気回復を享受している状況が反映されてい る。

バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチが算出する指数 データによれば、投資適格級のユーロ建て社債の国債に対する利回り 上乗せ幅(スプレッド)は平均189ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)。これに対し米社債は同169bp。両スプレッドの20bp の差は15日に並びこれまでで最も大きい。

米国では小売売上高や消費者信頼感、鉱工業生産に改善が見られ る中、投資家は政府支出への依存度が高い欧州企業の見通しを財政緊 縮や失業増加に伴って引き下げている。BOAのEMU企業指数を構 成する発行体上位50社の中で、今月最もパフォーマンスが悪いのは イタリア電力最大手のエネルとなっている。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) で社債ポートフォリオのグローバル責任者を務めるマーク・キーセル 氏は「欧州諸国の相次ぐ財政引き締めが大きな変化だ」と述べた上で、 欧州は「元気を失い、支出や雇用が減る」状況に苦しむだろうと語っ た。

BOAのEMU企業指数によれば、欧州の投資適格級社債のスプ レッドは今月に入って2bp拡大。米社債では同13bp縮小した。

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