HIS株3カ月ぶり高値、長距離海外旅行の取り込み期待感

旅行代理店のエイチ・アイ・エス 株が一時、前週末比7.7%高の1968円と急伸。9月13日以来、約3 カ月ぶりの高値を付けた。高単価の長距離海外旅行の取り込み施策が 寄与しているとの見方が一部アナリストから示され、今後の業績拡大 を期待する買いが膨らんだ。

野村証券の大庭正裕アナリストは17日付のリポートで、「2010年 10月期決算説明会で長距離海外旅行の取り込みが好調に推移してい る点を確認した」などと指摘し、投資判断を「2(中立)」から「1(買 い)」、目標株価を2000円から2500円に引き上げた。

リポートによると、09年11月から10年7月までは短距離海外旅 行に需要が集中し、競争が激化した結果、同社の人数シェアは弱含ん だ。他社が短距離に傾倒する中、同社は手薄となった欧米向けなど長 距離海外旅行の集客営業を強化。価格競争力のある同社は、長距離の 占める割合が高い法人需要を取り込むことが出来ているという。

「今後も、コスト削減傾向を追い風に法人顧客を獲得し、長距離 旅客を増やしていくことができると考えられる」と大庭氏。野村証券 では、2011年10月期の連結営業利益は会社予想の74億円を26%上回 る93億円(従来予想89億円)と予想、12年10月期は114億円(同 111億円)と想定した。

HISの経営企画室の清水学氏はブルームバーグの取材に、「今に 始まったことではないが、これまで送客シェアの低かった地域を強化 している。若い層が中心だった顧客層を中高年向けにも広げ、欧州行 きの商品なども強化している」と話した。

同社は前週末17日午後に決算発表を行い、来期(11年10月期) の連結営業利益は前期比18%増の74億円を見込む。旅行業界は、円 高傾向や羽田空港国際化の流れなどにより、緩やかながらも増加基調 になる見通しという。

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