【個別銘柄】輸出、ソニー、中国関連、佐鳥電、フージャー、DNA

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

輸出関連株:TDK(6762)が前週末比2.3%安の5640円、京セ ラ(6971)が1.2%安の8510円、オリンパス(7733)が1.6%安の2526 円など。欧州債務問題への警戒が強い中、欧州で事業展開する時価総 額上位の輸出関連株の一角が安い。国際通貨基金(IMF)は17日、 アイルランドの金融危機がギリシャやポルトガル、スペインなどユー ロ圏各国に影響が及ぶ重大な波及リスクがあると指摘。為替市場では 円が対ユーロで強含み、一時1ユーロ=110円18銭と、先週末の東京 株式市場の通常取引終了時点の111円58銭から円高方向に振れた。

ソニー(6758):1.2%安の2930円。テレビなどエレクトロニクス 事業を統括する吉岡浩副社長は20日、本社内でブルームバーグなどと のインタビューに応じ、年末商戦で薄型テレビが若干下回っているこ とを認めた。薄型テレビの今期(2011年3月期)販売目標の2500万 台について、吉岡氏は「下方修正しなくて済むが、ちょっと届かない と思う」と述べた。

中国関連株:中国のインフレに対する警戒感が強く、上海総合指 数は一時3.1%安まで急落する場面があった。カブドットコム証券の 山田勉マーケットアナリストは、「11月からの中国株の調整はまだ終 わっていない。インフレ抑制による引き締めで実体経済以上に中国株 は冷やされる可能性がある」と指摘。ファナック(6954)が1.8%安 の1万2150円、コマツ(6301)が1.9%安の2453円、日立建機(6305) は2.1%安の1937円など関連銘柄が弱含んだ。

ジーンズメイト(7448):7.9%安の360円で、東証1部の下落率 4位。一時10.5%安まであった。残暑が厳しく秋物商品が低迷、9カ 月累計(2月21日-11月20日)の単独当期損益は27億円の赤字と なった。前年同期からは約19億円の赤字幅拡大となり、業績回復には 時間がかかるとみられた。

佐鳥電機(7420):7%安の595円。一時8.6%安と09年2月26 日(10%安)以来、約1年10カ月ぶりの日中下落率を記録した。円高 定着を背景とした価格競争の激化などで、2011年5月期の連結純利益 予想を11億5000万円から9億5000万円に17%引き下げた。3%の 増益予想が一転、15%の減益見込みとなり、売りが先行した。

フージャースコーポレーション(8907):5010円(19%)高の3 万1500円でストップ高(制限値幅いっぱいの上昇)。なお974 株の買 い注文を残した。12年3月期の連結業績計画を売上高200億円(11 年3月期計画比2.5倍)、純利益29億5000万円(同78%増)と設定 したため、業績拡大が期待された。会社側は、マンション事業用地や 戸建事業用地の仕入れはすでにめどが立っているとしている。

グリー(3632):2.3%高の1123円。米アップルのスマートフォン (高機能携帯電話)「アイフォーン」や米グーグルの携帯電話基幹ソフ ト「アンドロイド」搭載のスマートフォンに対応したアプリケーショ ンの開発パートナーが171社になった、と17日に発表。今後の業界内 浸透、収益貢献を見込む買いが先行した。

ディー・エヌ・エー(2432):4.2%高の3095円。民放大手の日本 テレビ放送網(9404)とテレビ朝日(9409)が、同社の携帯電話向け ゲームサイト「モバゲータウン」に交流サイト用ゲームソフトを提供 する、と19日付の日本経済新聞朝刊が報道。コンテンツの増加で、収 益に好影響が及ぶとみられた。

エイチ・エイ・エス(9603):6.6%高の1947円。野村証券は17 日、「2010年10月期決算説明会で長距離海外旅行の取り込みが好調に 推移している点を確認した」などとし、投資判断を「2(中立)」から 「1(買い)」、目標株価を2000円から2500円に引き上げた。

日本パーキング(8997):7050円(15%)高の5万3500円でスト ップ高。なお6万2900株の買い注文を残した。東京建物(8804)が最 大32億円を投じ、同社を買収すると17日に発表。20日から1株6万 円で株式公開買い付け(TOB)を開始。TOB価格が前週末終値よ り29%高い水準で決まり、同価格へのさや寄せを見込む買いが入った。

田辺三菱製薬(4508):2.5%高の1356円。バークレイズ・キャピ タル証券は17日付で、目標株価を1150円から1300円に引き上げ、投 資判断も「アンダーウエート」から「イコールウエート」に上げた。 関篤史アナリストは、多発性硬化症治療薬の「ジレニア」の米国初期 立ち上がりが予想以上に強いと指摘、ジレニアのピーク時の売り上げ 予想を17億ドルから45億ドルへ上方修正した。

森下仁丹(4524):7.8%高の275円。午後の取引で急騰、一時283 円と約1カ月ぶりの高値を付けた。土壌にまくと速やかに発芽する人 工種子(バイオカプセル化種子)を開発、同技術にかかわる国内特許 を取得したと午前11時に発表、今後の収益貢献を見込む買いが入った。

ピジョン(7956):4.3%高の2847円。クレディ・スイス証券は 17日付で、同社株の調査を開始。中国育児事業の改善などを見込み、 目標株価を3280円と設定、投資判断を「アウトパフォーム」とした。

アイレップ(2132):1万5000円(15%)高の11万2000円でス トップ高。なお4445株の買い注文を残した。これまで未定としてきた 11年9月通期の連結業績予想を17日に発表、連結純利益は前期比71% 増の2億9500万円と計画した。インターネット広告市場の拡大を見込 むほか、レリバンシー・プラスを完全子会社として傘下に迎えること なども寄与する。

ネットイヤーグループ(3622):5000円(23%)高の2万6400円 でストップ高。なお492株の買い注文を残した。同社と中国上海市に 拠点を置くセールス・インチャイナは、日本企業に対し中国の主要E Cサイト出店支援のコンサルティングサービスに関する業務提携を行 った、と20 日午前9時に発表。セールス・インチャイナは、中国最 大のショッピングモール「タオバオ」をはじめ、中国主要ECサイト への出店、プロモーション支援事業などを行っている。

東京エレクトロンデバイス(2760):11%高の15万5000円。24 日付で東証2部から1部銘柄に指定替えとなることが17日発表され、 機関投資家などの組み入れが期待された。

ユニー(8270):4.2%安の778円。マッコーリー証券は17日、投 資判断を従来の「中立」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。 目標株価は700円。

キヤノン電子(7739):3.4%高の2317円。一時2368円と5月11 日以来、約7カ月ぶりの高値水準を回復した。キヤノンからの受託が 増え、レーザービームプリンターやデジタルカメラ用シャッターなど が伸び、10年12月期の連結純利益予想を69億円から前期比57%増の 77億円に12%引き上げた。年間配当も60円と、前期から20円増配す る意向も示し、株主還元拡充も評価された。

ゲーム関連株:遊技場向け自動サービス機器を手掛けるオーイズ ミ(6428)が13%高の298円、貨幣処理機を手掛ける日本金銭機械(6418) が2.1%高の690円とともに続伸。カジノ合法化を目指す超党派の「国 際観光産業振興議員連盟」が16日の会合で、来年の通常国会にカジノ 解禁を目指す法案を議員立法で提出する方針を固めた、と前週末に主 要各紙で報じられ、今後の需要拡大を見込む買いが続いた。

東亜石油(5008):6.4%高の117円。一時123円と昨年9月以来、 約1年3カ月ぶりの高値を付けた。石油製品市況の回復などで原油精 製マージンが改善、10年12月期の連結純利益予想を4億9000万円か ら13億8000万円に引き上げた。前期の2億8100万円と比べると4.9 倍で、買いが優勢となった。

児玉化学工業(4222):11%高の59円。横浜市戸塚区の遊休資産 (土地・建物)をグループ外に売却、固定資産売却益12億1300万円 を特別利益として計上する。これに伴い、11年3月期の連結純利益予 想を1億円から13億1300万円に増額修正した。

-- Editor:Shintaro Inkyo、Makiko Asai

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