ゴールドマンのブランクファインCEO「適度に強気」-野村ショアー氏

米ゴールドマン・サックス・グ ループの経営陣は投資銀行事業の来年の成長を非常に楽観しており、 債券事業の活動も上向く公算があるとみている。野村ホールディング スが伝えた。

野村のアナリスト、グレン・ショアー氏はゴールドマンのロイ ド・ブランクファイン最高経営責任者(CEO)とデービッド・A・ ビニアー最高財務責任者(CFO)との会合後に発表したリポートで、 ゴールドマンの見方を紹介した。

ゴールドマンは債券・通貨・商品(FICC)のトレーディン グに収入の大きな部分を依存しているが、ゴールドマン幹部は来年に ついて、M&A(企業の合併・買収)助言や株、債券の引き受けなど の投資銀行業務が最速の成長分野だとみていると、ショアー氏に語っ たという。

同氏によると、「ゴールドマンは2011年の投資銀行事業の見通 しについて適度な強気を維持している。実際、ブランクファインCE Oは2010年末の時点で、投資銀行を最も自信の持てる事業に挙げて いる」という。

ブルームバーグのデータによれば、ゴールドマンは2010年これ までに発表された世界のM&Aの助言でモルガン・スタンレーに次ぎ 2位。株式および関連商品の引き受けではモルガン・スタンレーとJ Pモルガン・チェースに続く3位。

今年1-9月の収入で投資銀行事業の割合は約11%。FICCト レーディングは51%だった。

ショアー氏によれば、ブランクファインCEOとビニアーCFO はFICCトレーディング活動も来年に上向くとみている。金利とイ ンフレに関する市場の認識がある時点で変わる公算が高いためだとい う。

ショアー氏はリポートで、「これらについて市場の認識が変わる ときは通常、活動が活発化する」と書いている。

また、自己勘定取引を禁じるボルカールールや新資本規制などの 規則変更によって、ゴールドマンの株主資本利益率(ROE)はこれ までの最高を下回るかもしれないとショアー氏は試算しているが、同 社CEOとCFOは規制が決定的にリターンを押し下げるとは考えて いないという。

「経営陣はまだ流動的な部分は大きいと見ており、将来のROE が過去に比べ必ずしも大きく低下すると考えるには至っていない」と いう。

欧州ソブリン債問題について、ショアー氏によるとゴールドマン が抱える直接のリスクはそれほど大きくないもようだ。ただ、「経営 陣は欧州の問題が世界のマクロ経済と資金コストに与え得る影響につ いては懸念しているとみられる」という。

同氏はゴールドマン株の買いを推奨。目標株価を180ドルとして いる。17日の終値は164.04ドル。

同社の通期利益は76億5000万ドル(1株当たり13.10ドル) と、前年の122億ドル(同22.13ドル)から減少すると予想してい る。ブルームバーグ・ニュースがまとめたアナリスト19人の予想平均 は83億9000万ドル(同13.74ドル)。

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