米国株(17日):買い優勢、企業利益や買収を好感

米株式市場では買いが優勢と なり、S&P500種株価指数は2年ぶり高値をつけた。欧州債務危機 が拡大するとの懸念もあったが、ソフトウエアのオラクルや多機能携 帯端末「ブラックベリー」を製造するリサーチ・イン・モーションの 業績が予想を上回ったほか、銀行の買収が材料視された。

オラクルは2001年以来の高値に上昇。カナダのバンク・オ ブ・モントリオール(BMO)が買収(41億ドル)することで合意し た米地銀マーシャル・アンド・イルズリー(M&I)は急伸。資源の フリーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドも高い。 一方、メルクなど製薬株は下落。英製薬アストラゼネカが新薬で米当 局の認可を得られなかったのが嫌気された。

米証券取引所全体の騰落比率は約6対5。S&P500種株価指数 は前日比0.1%上昇して1243.91。終値ベースでは2008年9月以来 の高値。ダウ工業株30種平均は7.34ドル(0.1%)下落し11491.91 ドル。

フェデレーテッド・インベスターズの株式市場チーフストラテ ジスト、フィリップ・オーランド氏(ニューヨーク在勤)は、「経済 統計の内容が安定してきた」と指摘。「企業利益も非常に堅調だ。市 場もこれを認識しており、マクロ経済への信頼感回復を反映し、すば らしいサンタクロース・ラリー(年末にかけての上昇局面)が始まる だろう」と述べた。

オラクル

オラクルは3.9%高。同社の9-11月(第2四半期)決算は、 利益がアナリスト予想を上回った。データベースの売り上げに加え、 コンピューターのハードウエアに事業を拡大したことが寄与した。オッ ペンハイマーはオラクルの株式投資判断を「マーケットパフォーム」か ら「アウトパフォーム」に引き上げた。

リサーチ・イン・モーション(RIM)は1.6%高。RIMによ ると、10年12月-11年2月(第4四半期)の1株利益は少なくとも

1.74ドルの見込み。アナリスト予想平均を上回った。

S&P500種株価指数に含まれる地銀11銘柄で構成する株価指 数は1.5%高。BMOが17日発表した合意条件によると、M&I株 1株につきBMO株0.1257株と交換される。M&Iの買収価格は1 株当たり7.75ドルとなる。これは前日の同社終値5.79ドルを34% 上回る水準。M&Iはこの日、18%値上がりした。

オプション取引

米オプショントレーダーは銀行株に対して、強気なポジションを 過去1年超で最も膨らませている。景気回復に伴い金融機関の業績も 拡大するとの観測が背景にある。アナリストの来年の増益率予想は 21%。

ジョーンズトレーディング・インスティチューショナル・サー ビシズ(シカゴ)のオプションストラテジスト責任者、クリス・リッ チ氏は、「オプション市場の参加者は金融株が値上がりすることに大 きくに賭けている」と指摘。「行使価格が銀行株の市場価格よりも高 いコールオプションへ、いわゆるスマートマネーが殺到している。 資金が同じ時期に同じ方向に向かっているのは強いシグナルだ」と述 べた。

メルクは1%安。同業のファイザーも1.1%値下がりした。

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