オプション取引:米金融株の先高観強まる、景気回復・利益増に期待

米オプショントレーダーは銀 行株に対して、強気なポジションを過去1年超で最も膨らませている。 景気回復に伴い金融機関の業績も拡大するとの観測が背景にある。ア ナリストの来年の増益率予想は21%。

金融株に連動する上場投資信託「ファイナンシャル・セレク ト・セクター・SPDR・ファンド」のプットオプション(売る権利) に対するコールオプション(買う権利コール)の比率は今年10月以 降に3割余り伸びて1.04。今月6日には、13カ月ぶり高水準の

1.15に達した。最も未決済約定残高が増えたのは、来年6月までに 同SPDRファンドが29%上昇し、20ドルまで値上がりすることも 見込んだポジションだった。同ファンドは16日、2セント高の

15.50ドル。年初からは7.6%上昇した。

S&P500種株価指数の産業別10指数の中で、過去6カ月間 のパフォーマンスとしては金融株が2番目に悪い。欧州債務危機や米 景気回復の持続性に対する懸念が上昇を抑えた。

12月に入ると、金融株価指数は7.2%上昇し、産業別 指数の中で値上がり率トップ。企業が発表した四半期利益が予想を上 回ったほか、連邦準備制度理事会(FRB)による量的緩和第2弾が 支援材料だ。

ジョーンズトレーディング・インスティチューショナル・サー ビシズ(シカゴ)のオプションストラテジスト責任者、クリス・リッ チ氏は、「オプション市場の参加者は金融株が値上がりすることに多 量に賭けている」と指摘。「行使価格が銀行株の市場価格よりも高い コールオプションへ、いわゆるスマートマネーが殺到している。資金 が同じ時期に同じ方向に向かっているのは強いシグナルだ」と述べた。

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