欧州債(17日):アイルランド国債が下落、格下げに反応

欧州債市場ではアイルランド 国債相場が下落した一方、ドイツ国債が買われた。格付け会社ムーディ ーズ・インベスターズ・サービスがアイルランドの信用格付けを引き下 げたことを背景に、欧州の債務危機抑制への取り組みが難航するとの懸 念が強まり、域内で最も安全とされるドイツ国債に対する需要が高まっ た。

アイルランド国債とドイツ国債のスプレッド(利回り格差)は拡大。 欧州連合(EU)各国の首脳は危機管理メカニズムで合意したほか、欧 州中央銀行(ECB)が資本強化を決定した。

ムーディーズはアイルランド国債の格付けを「Aa2」から「B aa1」へと5段階引き下げた。格付け見通しは「ネガティブ(弱含み)」 にした。

この日はポルトガル国債も軟調。ポルトガルが支援要請する次の国 になるとの観測が広がったことが背景にある。

コメルツ銀行(フランクフルト)の債券ストラテジスト、クリスト フ・リーガー氏は「格下げの度合いはやや懸念材料だ」と述べ、アイル ランド国債の「投資家基盤はさらに失われる恐れがある。市場参加者は 不安を高めている」と続けた。

ロンドン時間午後3時40分現在、アイルランド10年債利回りは 前日比22ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の

8.64%。ポルトガル10年債利回りは2bp上げ6.58%。

ドイツ10年債利回りは4bp低下の3.03%。同国債(表面利率

2.5%、2021年1月償還)価格は0.31ポイント上げ95.48。アイル ランド国債とのスプレッドは12bp拡大し534bp。11月30日には ユーロ導入後最大となる680bpまで拡大した。

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