UBS:元野村グループの宮岡氏を債券資本市場部長に起用

スイスの銀行最大手UBSが、野村 ホールディングスのシンガポール(現地法人)で社長を務めた宮岡誠一 郎氏を日本拠点の債券資本市場部長に起用したことが分かった。円高を 受け海外資産の買収に積極的な日本企業の旺盛な資金調達ニーズをに らみ、日本での債券引き受け業務を拡大したい考えだ。

UBS証券は今週宮岡氏(44)をマネージング・ディレクターとし て採用した。同氏はまたシンジケート部長として、実際の案件のプライ シング(プレマーケティング)を取り仕切り、発行体や投資家、他の主 幹事証券との調整役を担う。債券資本市場本部を含むグローバル・キャ ピタル・マーケッツ部門の坪山昌司本部長が述べた。

坪山本部長はブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、これ まで消極的だった企業が円高もあり、ここにきて海外に進出するなど、 キャッシュ・フローを超えて外部から資金を調達する局面になってきて いると指摘。「高水準なファイナンスは続く」との見通しを示した。

ブルームバーグ・データによれば、日本の債券市場における2010 年下半期(7月-12月)は東京電力のほか、169の企業や団体が総額7 兆6000億円の債券を発行した。上半期(1月-6月)は136社で6兆 7000億円と下半期は14%増加している。

ノムラ・シンガポール、ロンドン

UBSでは金利は今後上昇していくとみており、日本企業が銀行借 り入れから、金利負担などを固定化、低減しやすい長期の社債発行にシ フトすると予測している。

宮岡氏は、京都大学法学部を卒業後、1988年に野村に入社。以降 20年以上同社に在籍し、ロンドン、シンガポールなどの海外勤務も経験 している。

UBSは今後、香港で外国企業が人民元建て資金を調達する「点心 債」市場でもプレゼンス高めたい考えで、宮岡氏は日本でのマーケティ ングを担当することになるという。点心債業務ではみずほ証券も香港拠 点の機能を強化し、日本企業と投資家を取り込もうとするなど、債券分 野では内外で関連業務を拡大する動きが広がっている。

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