インド中銀:国債購入計画で来年1月の利上げ再開も-エコノミスト

インド準備銀行(中央銀行)は 国債購入を通じて過去10年で最大の現金不足に対処する計画だが、 それにより同中銀が来月利上げを再開するのに十分な流動性が回復す る可能性がある。JPモルガン・チェースとクレディ・スイスのエコ ノミストが指摘した。

インド中銀は16日、政策金利であるレポ金利を6.25%で据え置 いた。今年に入り、6回の利上げを実施していた。同中銀はまた、過 去最大となった1兆1000億ルピー(約2兆円)規模の今年の株式公 開をきっかけとする流動性不足を緩和するため、4800億ルピーの国債 購入計画を発表した。

スバラオ中銀総裁は、燃料と工業製品のコスト急増で高まってい るインフレ期待の抑制を目指している。政策金利が7.48%のインフレ 率を下回る水準にあることで、家計の貯蓄と購買力が損なわれ、1日 当たり2ドル(約168円)未満で生活する8億2800万人の貧困層が 一段の困窮状態に陥る恐れが出ている。

JPモルガンのムンバイ在勤チーフエコノミスト、ジャハンギー ル・アジズ氏は「国債購入で、極めて逼迫(ひっぱく)した流動性状 況が一息つけることは明らかだ」と指摘。「インフレに関するタカ派 的な論調を考えれば、インド中銀が来年1月に利上げを再開するのは ほぼ確実だ」との見方を示した。

インド10年物国債の利回りは16日、12ベーシスポイント(b p、1bp=0.01%)低下し7.95%と、6週間ぶり低水準となった。 ボンベイ証券取引所のセンセックス30種株価指数は1.1%高で終了。 通貨ルピーはドルに対し、0.1%高の1ドル=45.35ルピーで引けた。 17日のインド金融市場は祭日のため休場となっている。

クレディ・スイスのエコノミスト、ロバート・プライアーワンデ スフォード氏も16日、スバラオ総裁が来年1月にも利上げを再開す るとの見通しを示した。従来は利上げ時期を2-3月と見込んでいた。 同氏は「中銀の声明から受け取ったメッセージは、明らかにインフ レ・リスクを懸念しており、来年1月の利上げに向けて準備している ということだ」と説明。国債購入計画については、「直接の資金注入 であり、国内の流動性不足の緩和にさらに貢献することになるだろう」 と述べた。

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