米大リーグ、日本シリーズ覇者と真のワールドシリーズの開催を希望

米大リーグ機構(MLB)は、 日米双方のシリーズ覇者が対決する「リアル・ワールドシリーズ」の 開催を求めており、実現に向け来月も日本野球機構(NPB)と協議 を継続する意向を明らかにした。

ジム・スモールMLBアジア副社長は16日、東京で行われた記 者会見で、両機構の関係者が来年1月に、4度目の話し合いを行うと 語った。日米間でのワールドシリーズ開催で障害になっているのは、 寒さと大リーグ選手のフリーエージェント(FA)制度、他のスポー ツとの放送枠争いだと指摘した。

スモール副社長は「細かい点をみると実現は困難なように感じら れるが、続けていきたい」と述べ、「こうした点すべてが克服できな いというわけではないが、いくつか問題はある」と語った。東京在勤 のNPB広報担当者は協議についてコメントを控えた。

今年実現していればサンフランシスコ、千葉と本拠地が比較的穏 やかな気候の両チームが対決していたことになるが、11月下旬に屋 外でボストンやミネアポリス、仙台といった都市での試合に選手の了 解を得るのは難しそうだ。

零度の中で試合をしたいかとスモール副社長に聞かれ、米オール スターに2度選出されたプリンス・フィルダー内野手は「絶対に嫌だ」 と答えた。16日の記者会見にも同席したフィルダー選手は、MLB の海外広報活動の一環として日本や中国を訪問中だ。

出場できない選手

スモール副社長よると、大リーグのFA解禁は、今年はこれまで で最も早い11月7日に繰り上げられた。日米対決が今年実現してい れば、米ワールドシリーズ覇者のサンフランシスコ・ジャイアンツは オーブリー・ハフ内野手とフアン・ウリベ内野手を欠いて戦わなけれ ばならなかったかもしれない。ウリベ選手はFAでロサンゼルス・ド ジャーズと契約し、ハフ選手は11月23日にジャイアンツと2年契 約を結んだ。

一方、5年ぶりに日本シリーズを制した千葉ロッテマリーンズは、 今年の首位打者、西岡剛内野手なしで戦わなければならなかったかも しれない。西岡選手はシーズン終了後、ポスティングシステム(入札 制度)での大リーグ移籍を目指し、ミネソタ・ツインズとの交渉を進 めている。

ただ、最大の難関はテレビ局を説得することだとスモール副社長 は語る。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は米プロフ ットボール(NFL)と米プロバスケットボール協会(NBA)、ゴ ルフとの競争の結果、3月の開催となった経緯がある。WBCの次回 開催は13年3月。日本は06年と09年に優勝している。

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