ポルトガル救済は不可避、起債ラッシュで調達難-ユーロ圏96兆円にも

【記者:Paul Dobson】

12月17日(ブルームバーグ):ポルトガルは来年、信用力のより 高い政府や機関による債券発行が相次ぐ中で資本市場から締め出され、 債務返済のために救済を要請する事態に追い込まれる恐れがある。

英シュローダーの欧州・英国債担当責任者ジェイミー・スチュタ ード氏は「ポルトガルが自力で資金調達する能力にかなりの制約があ るというのが市場の共通した見方になっている。人々にはポルトガル に代わる投資先がある」と話す。

ブルームバーグのデータによれば、ポルトガルは来年1-3月 (第1四半期)に110億ユーロ(約1兆2200億円)相当の債務返済 が必要になる。一方、モルガン・スタンレーのロンドン在勤ストラテ ジスト、エレーン・リン氏によれば、ユーロ圏の政府による国債発行 総額は来年、8630億ユーロ(約96兆円)に達する可能性がある。こ れは今年の9250億ユーロよりは少ないが、「過去と比較すれば高水 準」であり、2000-08年の平均を上回ると同氏は説明する。

来年は欧州連合(EU)などに支援を要請したギリシャとアイル ランドこそ借り入れを予定していないが、トリプルA格付けを付与さ れた欧州金融安定ファシリティー(EFSF)のクラウス・レグリン グ最高経営責任者(CEO)は、救済資金を賄うために1月後半に50 億ユーロ相当の最初の起債を行う計画だ。

イタリアの銀行最大手ウニクレディトとフランス銀行2位のソシ エテ・ジェネラルのアナリストらは、来年のポルトガルによる国債発 行を想定しておらず、借り入れコストを抑えるために救済が必要にな ると予想する。

ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)ヨーロッパの債券ス トラテジスト、ノルベルト・アウル氏は8日付のリポートで、「来年 の供給ラッシュが近づくにつれて、ユーロ圏周辺国の国債スプレッド に対する圧力が再び高まるはずだ」と指摘した。ポルトガル10年国 債相場は16日まで9営業日続落し、このままいけば過去9週で8回 目の週間ベースの下落となる見通しだ。

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