スペインの銀行、11年は業績がさらに悪化も-資金調達コスト拡大で

スペインの銀行は今年、デフォ ルト(債務不履行)の拡大や融資需要の落ち込みが業績の足かせにな った。2011年も住宅ローン債権のリターンが資金調達コストに圧迫さ れ、さらに苦戦を強いられる見通しだ。

最大の打撃を受けるのは、融資に占める住宅ローンの割合が特に 大きい銀行になりそうだと、MFグローバルのアナリスト、クレア・ ケーン氏は指摘する。資金調達コストの拡大分を顧客に転嫁できる余 地が限られているためだという。

スペイン中央銀行のデータによると、融資全体に占める住宅ロー ンの割合は、貯蓄銀行(カハ)のイベルカハ(サラゴサ)が53%、バ ンキンテル(マドリード)は46%に上っている。

野村インターナショナルのアナリスト、ダラ・クイン氏(マドリ ード)は、「銀行の住宅ローン残高は、どの銀行の収入が最も大きな 圧力に直面するのかを示す指標だ」と説明。「小口住宅ローンが多け れば多いほど、ローン金利の見直しは困難になる」と指摘した。

スペインでは、欧州連合(EU)の救済措置を回避するのに十分 な財政赤字削減ができないとの懸念から、国内の銀行の資金調達コス トが拡大している。同国の赤字規模はユーロ圏で3番目に大きい。米 格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは15日、スペ インの債務格付け「Aa1」を引き下げ方向で見直すと発表した。

ブルームバーグのデータによると、バンキンテルのシニア債の5 年物クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)スプレッド(保証 料)は4月以降ほぼ2倍となり、約330ベーシスポイント(bp、1 bp=0.01%)に達している。ムーディーズによる格付けが同行と同 じ「A1」のKBCグループ(ベルギー)のCDSスプレッドのほぼ 2倍だ。両行ともムーディーズによる格付け見通しは「ネガティブ (弱含み)」となっている。

-- Editors: Frank Connelly

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