コマツ:中国での建機販売、10-12月期は想定で倍増に(Update1)

(第7段落以降を追加し、株価を更新します)

【記者:宋泰允、菅磨澄】

12月17日(ブルームバーグ): 建設機械で世界第2位のコマツは、 2010年10-12月期の中国での建設機械の販売台数が倍増近く上振れる と見込んでいる。インラ整備や鉱山開発の活発化で需要が堅調だとい う。

同社の野路國夫社長は16日、ブルームバーグ・ニュースとのインタ ビューで、同期の販売台数が前年同期比で「30%近く増加する」との見 方を示した。4月時点では15%程度を予想していたという。けん引要因 については、「都市化と石炭鉱山関係の機械」と説明。「東北地方や華 北地方では冬になると寒さで工場が止まるはずだが元気があり動いて いる」と付け加えた。

通期業績に最も影響する11年1-3月期については、「現時点では 5%増でみている」と、従来予想を繰り返した。「今年の3月があまり にもよかったため安全サイドにみている」という。ただ、中国需要は例 年、2月の春節(旧正月)後に跳ね上がるため、在庫は「しっかりため 込んでいる。中国で4000-5000台になるので、それだけ作れないため だ。今のところは行けそうだということで貯めている」という。

コマツの2009年度の売上高は1兆4315億円で、建設・鉱山機械が 約9割。そのうち19%を中国が占めている。中国は建設・鉱山機械で日 本を追い越し、世界最大の市場に成長している。10年7-9月の国内総 生産(GDP)が前年同期比9.6%増と前期(4-6月期)の 10.3%か ら縮小したものの、依然高い成長率を示している。

野村証券の12月16日付のリポートによると、油圧ショベルやコン クリート機械、クレーンなどの建設機械の中国での販売台数は、10年に 前年比6割増加する見通しで、11年は12%増加すると予想している。特 に油圧ショベルの成長率は最も高いと見込まれ、20%増の19万4000台 とみている。

中国の油圧ショベル市場は油圧機器などの基幹部品の性能や耐久性 が高い日系メーカーが強く、コマツは外国企業中最大のシェアを占めて いるが、世界最大の建機メーカーのキャタピラーや日立建機、現地企業 の三一重工などと激しく競合している。コマツは今年4月に現地調達本 部を立ち上げ、査定能力の高いマネジャー・クラスなどの人材を20人以 上派遣した。

野路氏は、コマツの09年度の地域・国別売上高で23%を占め日本 と並び首位の米州地域について、南米の売り上げが北米を追い抜いたと 説明。今後も南米の成長が続くとの見通しを示した。

特にブラジルは鉱山開発やインフラ整備の活発化に加え、二酸化炭 素(CO2)削減策に伴う林業や農業など幅広い分野での需要の追い風 が吹いていると指摘。12年頃にサンパウロの設備能力がパンク状態に陥 る可能性があるため「能力の拡大を検討している」と述べた。

コマツの株価終値は、前日比14円(0.6%)高の2500円。年初来で は29%の上昇。

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