【テクニカル分析】ユーロ・ドル、雲のねじれで年明けレンジ放れか

みずほ証券の鈴木健吾為替アナ リストによると、一目均衡表を用いたテクニカル分析の観点からユー ロ・ドル相場は年明けに足元のレンジを抜け出し、大きく動く可能性が ある。

鈴木氏は、ユーロ・ドル相場について、年末あたりに一目均衡表上 の「雲」がねじれるため、「その前後を含めて、大きな動きになりやす い」と指摘。年内いっぱいは(1ユーロ=)1.3ドルから1.34ドル程 度のレンジを続け「年明けから大きな動意を持ち始めるのではないか」 と語った。

ブルームバーグのデータによると、2本の先行スパンで挟まれた価 格帯の「雲」は足元、下限が1ユーロ=1.3463ドル、上限が1.3928 ドルにある。年末に向けて徐々に「雲」の厚みはなくなり、12月31 日には1.36ドル台前半で上限と下限が入れ替わる。一般的にこうした 「雲のねじれ」は相場の転換点になりやすいとされている。

ユーロ・ドルは11月下旬に「雲」を下抜けて以降、「雲」に上値 を抑えられる展開となっている。17日の東京外国為替市場では1.32 ドル台前半で推移している。

鈴木氏は、足元では「雲」の幅がまだ厚く、「ユーロの上値の重さ を示している」と指摘。その上で、大きく動いた後は、「ユーロ圏の財 政問題次第」としながらも、問題が深刻化しなければ「どちらかという とユーロ買い・ドル売りの方が強く出ると思う」と予想した。

2010年前半はユーロ安・ドル高の展開となり、ユーロ・ドル相場 は1月初旬につけた1.45ドル台後半から6月には06年3月以来のユ ーロ安値となる1.1877ドルをつけた。その後、相場は反転し、11月 初旬には1.42ドル台後半まで戻したが、アイルランドの財政不安や米 長期金利の反発を背景に同月末にかけては1.29ドル台後半まで再び反 落。12月に入ってからは1.31ドル台後半から1.34ドル台後半で一進 一退の展開が続いている。

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