国内製錬会社、銅鉱石価格交渉で強気姿勢-中国要因が一転追い風に

国内銅製錬最大手のパンパシフィッ ク・カッパー(PPC)は、銅鉱山会社との2011年分の銅鉱石の輸入価 格交渉で自社の取り分となる加工費を、前年比で7割近く引き上げたい 考えだ。需給ひっ迫を招いていた世界最大の銅消費国である中国の買い 圧力が沈静化していることなどが理由。

PPCの親会社であるJX日鉱日石金属の岡田昌徳社長は16日、ブ ルームバーグ・ニュースとのインタビューで、今回の価格交渉では、前 の年のように加工費引き下げの背景となった中国など「積極的な銅鉱石 の買い手が不在」なため、製錬会社にとって有利な環境になっていると 指摘した。

加工費を決める上では、銅鉱石の需給関係が焦点になる。一般的に は、銅鉱石に対する需要減で鉱石価格が下がると、製錬会社は加工費の 引き上げを求めやすくなる。

足元では、中国が銅原料に価格の安いスクラップを多用したり、銅 地金在庫を取り崩すなどして、銅鉱石の買いを控えているほか、電力制 限による影響で生産も減少。前年のような需給ひっ迫感は生じていない という。

価格交渉

ただ、年内を目指した銅鉱石の輸入価格交渉の決着は年明けにずれ 込む見通しだ。PPCは先週、英豪系資源大手BHPビリトンと米フリ ーポート・マクモラン・カッパー・アンド・ゴールドとそれぞれ価格交 渉を行った。PPC側が加工費約453ドルを求めたのに対して、鉱山会 社側は今年分と同じ263ドルを提示したといい、両者の間には隔たりが あるという。

10年分の価格交渉では、加工費は1トン当たり263ドルと、09年の 425ドルから38%引き下げられていた。岡田社長によると、国内の銅製 錬会社の平均的な生産コストは今回求めている453ドル程度という。

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