三菱UFJ信託:アジアの金融商品強化で運用会社に出資検討

三菱UFJ信託銀行は、成長著しい アジアの株式や債券で運用する金融商品の販売などを強化するため、資 産運用会社への出資を加速する。1年以内にアジアに拠点を持つ1、2 社に、それぞれ数十億円規模を投資する方針だ。戦略に合致すれば、グ ローバルな運用会社への数百億円規模の出資も検討していく。

岡内欣也社長はインタビューで、「機関投資家、個人ともにアジア の金融商品への需要が非常に強い。利回りの高さや成長性が魅力で、顧 客の声に応える必要がある」と述べ、現地事情に詳しい運用会社などへ の投資に意欲を示した。地域ではインドやタイ、ベトナム、インドネシ アなどを念頭に置くが、社名などには言及しなかった。

三菱UFJ信託は、信託財産105兆円と国内信託業界で現在トップ だが、来春の統合による三井住友トラスト・ホールディングス(117兆 円)の誕生で、同財産規模で拮抗する2強時代が到来する。3位はみず ほ信託(52兆円)。こうした中で競争力を強化するためにも、岡内社長 は「資産運用に関してはグローバル化に尽きる」と強調した。

三菱UFJ信託はこれまでも、2008年から段階的に英運用会社大手 アバディーン・アセット・マネジメントに16.4%出資しているほか、今 年9月には中国のSYWG・BNPパリバ・アセット・マネジメントに 33%出資すると発表したばかりだ。インタビューは15日に行った。

岡内社長はまた、同行の約200万口座に対して約4000万口座と大 きな顧客基盤を持つ三菱東京UFJ銀行との連携を強化していく方針 も示した。「商業銀行の顧客ニーズに合った商品を開発して売ってもら う、商品力で勝負するのが正しい姿だ」と強調。個人向け信託商品の開 発などに力を入れていく考えだ。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE