米国株:上昇、失業保険申請の減少や住宅着工増を好感

米株式相場は上昇。S&P 500種株価指数は2008年9月以来の高水準をつけた。朝方発表さ れた週間失業保険申請件数が予想外に減少したほか、住宅着工件数の 増加が好感された。

アルミ生産のアルコアを含む製鉄メーカーが上昇。米2位の証 券取引所を所有するナスダックOMXグループも高い。同社はドバイ 取引所から自社株を買い戻すことで合意した。一方、決済ネットワー クのビザとマスターカードは大幅下落。連邦準備制度理事会(FRB) がデビットカード決済手数料に新たな制限を提案したのが嫌気され た。

S&P500種株価指数は前日比0.6%上げて1242.87。ダウ工 業株30種平均は41.78ドル(0.4%)上昇し11499.25ドル。2008 年9月8日以来の高水準。

シマング・キャナル・トラストの上級投資責任者、トム・ワー ス氏は「発表された経済統計は景気改善を示す内容だ」と述べた上で、 「景気は上向いているわけではないが、安定した成長軌道にある」と 続けた。

失業保険申請件数

米労働省が発表した11日に終わった1週間の新規失業保険申請 件数(季節調整済み)は前週から3000件減少して42万件。ブルー ムバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は42万 5000件への増加だった。

米商務省が発表した11月の住宅着工件数(季節調整済み、年率 換算、以下同じ)は前月比3.9%増の55万5000戸となった。ブ ルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央値は55 万戸だった。前月は53万4000戸と、速報値の51万9000戸か ら上方修正された。

米投資会社ブラックロックのロバート・ドール副会長は、S&P 500種株価指数は来年末までに約10%値上がりし、1350あたりをつ ける可能性が高いと指摘する。景気改善や企業利益の拡大がその理由 だ。同氏はさらに、債券利回りの上昇が株価に打撃を与えるとは考え ていないと述べた。

アルコアは3.6%高。ダウ工業株30種平均銘柄で最大の値上が りだった。AKスチール・ホールディングやスチール・ダイナミクス も高い。

デビットカード決済手数料

FRBは16日、ウェブサイトで発表した文書で、デビットカー ドの決済処理手数料についての規制案を発表。同案の中には、決済処 理1件につき手数料を最大12セントに制限しているものもある。現 在の手数料は平均約1%となっている。

ビザは13%安。マスターカードも10%下落と、2009年1月以 来で最大の値下がりとなった。

小荷物輸送のフェデックスは上昇。フェデックスの9-11月 (第2四半期)決算は利益がアナリスト予想を下回ったが、通期の利 益予想を引き上げた。

カジノ会社のラスベガス・サンズは7.1%高。モルガン・スタン レーは、アジアで事業拡大を続ける同社は今、株安の後で買いの好機 だと述べた。同社株は今月2日から前日まで18%下落した。

同業のウィン・リゾーツも上昇。JPモルガン・チェースは、ウ ィンの株式投資判断を「ニュートラル」から「オーバーウエート」に 引き上げた。

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