EU首脳:危機管理メカニズムに向け条約修正の文言で合意

欧州連合(EU)の首脳会議 は、恒久的な危機管理メカニズムの2013年創設に向けた条約修正 の文言で合意した。ただ、ポルトガルとスペインへの債務懸念の 波及を防止する措置をめぐっては意見の相違が広がった。

欧州によるギリシャとアイルランド向けの支援で最大の拠出 国のドイツは、ユーロ圏の「防衛が不可欠な場合に」金融支援を 認め、将来の救済コストの一部を債券保有者に負担させることが 可能となるメカニズムの創設について合意するよう主張した。

条約修正では「ユーロ圏加盟国はユーロ圏全体の安定を守る ために不可欠な場合に発動される安定メカニズムを設立する可能 性がある。このメカニズムの下で金融支援を提供する場合は厳格 な条件が付く」という2文が追加される見通し。これには債券保 有者の負担に関する言及はないが、11月28日のユーロ圏財務相会 合では国際通貨基金(IMF)の慣行を踏まえてケース・バイ・ ケースで債券保有者の負担を決めることに合意しており、首脳会 議もこれを支持する方針。

オーストリアのファイマン首相は16日、EU首脳会議が開か れたブリュッセルで記者団に対し、2年余り先の実施に向けて同 メカニズムのコンセンサスが形成できたことで「市場は間違いな く沈静化」に向かうはずだと語った。

ただ、現行の欧州金融安定基金の規模を7500億ユーロ(約83 兆円)から拡大することにドイツが難色を示したため、ユーロを 脅かしている債務危機への適切な対策が見いだせていないとの懸 念が浮上し、16日の欧州国債相場は総じて下落した。メルケル独 首相は放漫財政の国への支援に対する国民の反発を受け、基金の 規模拡大の可能性を排除した。

首脳会議は17日午後1時ごろに閉幕する予定で、EUのファ ンロンパイ大統領は16日遅くに記者会見し、中間報告を行う。

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