欧州債:スペイン10年債が下落-入札で借り入れコストが上昇

欧州債市場ではスペイン10年 債相場が下落し、同利回りは2週間ぶり高水準を付けた。スペインの 信用の質に対する懸念が高まる中、この日行われた国債入札で同国の 借り入れコストが上昇したことが響いた。

経済データで米景気が回復しつつあることが示されたことを背 景に、ドイツ国債は米国債に追随して下落。独10年債利回りは5月 以来の高水準となった。

格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは前日、資 金需要に関する懸念などを理由に、スペインの信用格付けを引き下げ 方向で見直すと発表した。欧州連合(EU)の各国首脳はこの日、債 務危機の解決策を協議するため2日にわたる会合を始めた。

ウニクレディト(ミラノ)の債券ストラテジスト、ルカ・カツラ ーニ氏は、「スペインの資金調達コストは今回の入札で著しく上昇し た。スペインの信用の質が劣化したことを反映したとの認識で、同国 債にとって良い前兆ではない」と語った。

ロンドン時間午後4時現在、スペイン10年債利回りは前日比2 ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の5.54%。同国債 (表面利率4.85%、2020年10月償還)価格は0.14ポイント下げ

94.86。ドイツ10年債利回りは4bp上昇し3.07%。

スペインは10年債と15年債で24億ユーロ(約2700億円) を調達した。目標上限は30億ユーロだった。10年債の平均落札利 回りは5.446%と前回の11月18日の入札時の4.615%を上回った。 15年債の落札利回りは5.953%。前回10月の入札では4.541%。

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