米住宅差し押さえ件数:11月は2年ぶり低水準-リアルティトラック

米国の住宅差し押さえ件数が11 月に2年ぶりの低水準となったことが、米リアルティトラックの調査 で分かった。司法当局が全米で調査に乗り出す中で、銀行やローン債 権回収業者が差し押さえをめぐる慣行を見直したことが影響したとみ られる。

リアルティトラックが16日発表したリポートによると、11月の デフォルト(債務不履行)や競売の通告を含む差し押さえ件数は26 万2339件で、492世帯につき1世帯が差し押さえの対象となった。件 数は前月比で21%、前年同月比では14%減少し、ともに同社が調査を 開始した2005年1月以来で最大の落ち込みを記録した。

全米50州の司法当局は、住宅差し押さえ手続きで金融機関が用い た書類や署名に問題がなかったかどうかを調査している。複数の米大 手金融機関が手続きを見直すために差し押さえを一部停止し、全米司 法当局による一斉調査が10月に開始された。リアルティトラックによ れば、11月の差し押さえは季節要因で7-10%減少するのが珍しくな いという。

リアルティトラックのジェームズ・サッカチオ最高経営責任者(C EO)はリポートで、「銀行やローン債権回収業者が社内手続きを見直 し、問題のありそうな書類を修正・再提出する間、多くの差し押さえ 手続きが停止を余儀なくされた」と説明した。

11月の差し押さえ件数は08年11月以来で最低を記録した。デフ ォルト通告は前年同月比31%減の7万8955件と、07年7月以来の低 水準。競売通告はほぼ変わらずの11万5956件。貸し手への所有権移 転は前月比28%減、前年同月比12%減の6万7428件と、09年5月以 来で最も少なかった。

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