スペインが今年最後の国債入札-きょう実施、格下げの脅威が重し

スペインは16日に今年最後の国 債入札を実施する。来年の借り換え必要額を国と国内金融機関が満た せると投資家に納得させたいスペイン政府だが、格下げの脅威がその 努力に水を差している。

サルガド財務相によると、16日の入札規模は10年債と15年債で 最大30億ユーロ(約3300億円)。借り入れコストの急上昇を受けて、 財務省は調達目標を通常の最大40億ユーロから圧縮した。15日の国 債市場では10年債利回りが一時5.56%に上昇し、この10年の最高水 準に接近。その後5.50%で終了した。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは15日、 スペインの格付け「Aa1」を引き下げ方向で見直すと発表した。同 社は約3カ月前にスペインを格下げしていた。ムーディーズはスペイ ンの中央政府と地方自治体、銀行が来年、合計2900億ユーロの資金調 達が必要になると試算し、同国が「さらなる資金調達の逼迫(ひっぱ く)にさらされやすい」と分析した。

ニューエッジ・グループの債券アナリスト、アナリサ・ピアッツ ァ氏は「ムーディーズの発表で入札に若干の圧力が加わる見通しだ」 と述べ、「現在の不安定な環境の下では、投資家はスペイン国債の購入 に懐疑的かもしれない」と付け加えた。

サルガド財務相によると、スペインは今年の資金調達の必要額を 満たしており、11年に備えて資金調達を行う。来年の予算は中央政府 による発行総額を1920億ユーロと想定しているが、12月1日に発表 された資産売却で140億ユーロの収入が見込まれるため、借り入れを 減らせるとみられる。ムーディーズはスペイン政府が2010年と11年 の財政赤字目標を達成すると予想する一方、スペインの銀行が総額 900億ユーロの借り換えを必要とするリスクを強調している。

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