ゴールドマンと野村が勧める来年のアジア通貨ナンバーワンは人民元

ゴールドマン・サックス・グル ープと野村ホールディングスは、人民元先物取引が来年のアジアの外 国為替市場で利益を得る最善の方法だとみている。

ゴールドマンが勧めるのは2年物のノンデリバラブル・フォワー ド(NDF)の購入だ。欧州債務危機でドル需要が膨らんだ場合にア ジア通貨で上昇する公算が最も大きいのが人民元だと指摘している。 野村は3カ月物NDFを選好。中国が胡錦濤国家主席の来年1月の訪 米前に元上昇加速を容認するとみるためだ。ドイツ銀行もアジアの最 も有望な取引の一つに元上昇を見込んだ取引を挙げる。

元の上昇は、中国で約2年ぶりの高い上昇率となったインフレの 抑制に役立つほか、同国が元安を通じて輸出企業を支援していると批 判する米国から貿易制裁を受ける可能性を小さくする。ブルームバー グ・ニュースがまとめたアナリスト調査によれば、中国にブラジルと ロシア、インドを加えたいわゆるBRICs諸国の通貨で向こう1年 間に最も上昇が見込めるのは元となっている。

ゴールドマンのアジア太平洋担当チーフエコノミスト、マイケ ル・ブキャナン氏(香港在勤)は「リスクを取って最も報われる取引 は中国の為替取引だ。ユーロがソブリン債危機で打撃を受けても、中 国の通貨は上昇する公算が非常に大きいからだ」と指摘。ただ、「基 本的にはアジア通貨すべてが上昇すると予想するが、ユーロ圏周辺国 でさらなる問題が発生すれば、アジア通貨の上昇も難しくなるだろう」 と付け加えた。

過去1カ月では、円を除くアジアの主要10通貨中8通貨がドル に対して下落。アイルランドがギリシャに続いて金融支援を受け入れ ることになったほか、ポルトガルとスペイン、イタリアの国債保証コ ストが過去最高に達したことが背景。ブルームバーグのデータによれ ば、人民元は0.2%安にとどまっている。

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