TB利回りが低下、投資家の需要回復との見方-日銀も資金供給拡大

短期金融市場では、3カ月物から 1年物の国庫短期証券(TB)利回りが低下に転じた。昨年12月の追 加緩和以前の水準まで利回りが上昇していたことで、様子見していた 投資家が買いを入れたとの見方が出ている。日本銀行も年末に向けて 資金供給を拡大している。

この日の新発TB3カ月物160回債利回りは0.125%で取引され た。前日の入札は最高落札利回りが0.1415%と昨年11月以来の高水 準を記録したが、入札直後から買いが優勢となっていた。14日の入札 で昨年7月以来の高水準0.1893%を付けた新発1年物の利回りは

0.155%と、2日間で3ベーシスポイント(bp)以上低下している。

国内大手銀行のディーラーは、各金融機関とも年末を控えてリス クを取れるかどうかの問題はあるが、資金自体は余っており、TBは 一定以上の利回りになれば投資家の買いも戻ってくると説明した。

この日のTB市場では、3カ月物や1年物で投資家の買い注文を 受けたディーラーの買い戻しが入ったとの指摘があり、1年物で1000 億円規模の取引が成立しているもようだ。

日銀は昨年12月に3カ月物の資金を0.1%で供給する新型オペ10 兆円を導入した。その後、今年3月に20兆円、8月には6カ月物の追 加で30兆円までオペを拡大。10月には資産買入基金5兆円も創設し、 長めの市場金利の低下を促しているが、10月以降はTB利回りの上昇 が続いていた。

米長期金利の上昇を受けて国内債券相場が下落する中、証券会社 の在庫負担の増加や中期債利回りの上昇の影響を受けて、TB市場で も買いが手控えられていた。国内証券のディーラーは、TB市場は債 券市場より早く混乱から抜けたのではないかとみている。

東京金融取引所のユーロ円3カ月金利先物相場は、中心限月2011 年9月物が前日比0.025ポイント高い99.615(0.385%)と、4営業 日ぶりの高値を付けている。

潤沢供給で足元金利安定

日銀はこの日、当座預金残高を前日より1兆2000億円多い19兆 3000億円程度まで大幅に拡大した。国債利回りが上昇していた11月 末も同残高を20兆円台と、四半期末を除く月末としては異例の高水準 まで増やしており、年末に向けて潤沢な供給姿勢を示している。

東短リサーチの寺田寿明氏は、「国債決済集中日で金利上昇が警戒 された20日のレポ(現金担保付債券貸借)金利も0.10%近辺で落ち 着いており、TBや債券相場は残存期間の短いゾーンから底堅くなっ てくるのではないか」と指摘する。

日銀が午前に実施したTB買い切りオペ3000億円では、前日終値 と比べた落札利回り格差がゼロ%と、前回の平均1.2bpから縮小。応 札倍率は4.28倍と前回の5.9倍を下回った。

日銀は午後に全店共通担保オペ8000億円(12月20日-1月24 日)の資金供給を実施した。無担保コール翌日物は、誘導目標の「0 -0.1%」に対して0.08%近辺で推移している。

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