米国株:下落、割高感で売り、金利コスト上昇を懸念

米株式相場は下落。S&P500 種株価指数は7営業日ぶりに下げた。前日までの連続高で、株価収益 率(PER)が6月以来の高水準に押し上げられたほか、債券の利回 り上昇に伴い、借り入れコストの高まりに対する懸念が広がった。

複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)、銀行のJPモル ガン・チェース、アルミ生産のアルコアはいずれも下落。ダウ工業株 30種平均の中でも特に大きく下げた。決済ネットワーク大手のビザ とマスターカードは米連邦準備制度理事会(FRB)との会合を16 日に控えて下落。会合では一部取引手数料の上限案が発表される可能 性がある。半導体メーカーも安い。米調査会社ガートナーが来年の半 導体設備投資は減少するとの見方を示したのが嫌気された。

S&P500種株価指数は前日比0.5%下げて1235.23。S&P 500種のPERは前日終値時点で15.5倍と、過去6カ月弱の最高だ った。ダウ工業株30種平均は19.07ドル(0.2%)下落し11457.47 ドル。BGキャンター・マーケット・データによると、米10年債利 回りは最大5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げて

3.53%。

ファースト・シティズンズ・バンクシェアーズのエリック・テ ィール最高投資責任者(CIO)は、「株式投資家は債券市場動向に 注目している」と述べ、「FRBが金利を低水準で抑えようと努力し ているにもかかわらず、市場参加者は借り入れコストの上昇を懸念し ている。欧州への懸念も強い。加えて、最近の株価上昇で、バリュエ ーション(株価評価)からみて中立水準に相場はある」と説明した。

S&P500種株価指数は、今年8月27日にバーナンキFRB議 長が国債購入プログラムの拡大を検討していることを示唆して以来、 これまでに18%値上がりした。FOMCは11月の会合後に6000億 ドルの追加国債購入プログラムを発表した。

NY連銀景況指数

ニューヨーク連銀が発表した12月の同地区の製造業景況指数は

10.6。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中 央値は5だった。同指数ではゼロが景況の拡大と縮小の境目を示す。

また、FRBが発表した11月の鉱工業生産指数(製造業、鉱業、 公益事業の生産を対象、季節調整値、2002年=100)は前月比0.4% 上昇となった。ブルームバーグがまとめたエコノミストの予想中央値 は0.3%上昇だった。

アルコア、ビザなど

アルコアは1.6%安。ダウ平均銘柄の中で最大の値下がりだった。 JPモルガンは1.4%下落。GEは1.1%安だった。

ビザは4.6%安。マスターカードは1.9%下落した。

半導体株は1%安。S&P500種業種別24指数の中で下落率で 3位だった。ガートナーによると、来年の半導体設備投資は1%減少 する見通しだ。今年は131%増の384億ドルと予想されている。

テレビのセットトップボックス向け半導体最大手、ブロードコム は1.5%下落した。

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