【個別銘柄】自動車、REIT、大塚HD、紙パ、コーセル、スタトT

株価変動材料の出た銘柄の終値は 以下の通り。

自動車大手:トヨタ自動車(7203)が前日比0.9%高の3290円な ど。米商務省発表の11月の小売売上高(速報)が前月比0.8%増と、市 場予想の0.6%増を上回った上、連邦公開市場委員会(FOMC)声明 で追加金融緩和策を維持する方針が示され、米景気回復への期待感が強 まった。トヨタについては、ドイツ証券が目標株価を3800円から3925 円に引き上げたこともプラスに働いた。

不動産投資信託(J-REIT):森トラスト総合リート投資法人 (8961)が2.2%高の79万円、ケネディクス不動産投資法人(8972) が3.8%高の39万3000円など。東証REIT指数は1.3%高の

1114.61と、2008年10月2日以来、約2年2カ月ぶりの高値を付けた。 日本銀行が15日から、市場の状況に応じJ-REITなどの資産買い 入れを実施すると14日に発表、需給改善期待が広がった。

大塚ホールディングス(4578):東京証券取引所1部市場に15日 新規上場。初値は2170円と、公募価格の2100円を3.3%上回った。終 値は2140円。時価総額は1兆1900億円で、医薬品企業では武田薬品工 業、アステラス製薬、第一三共に次ぐ4位。市場では、統合失調症薬 「エビリファイ」の成長性などを評価する声が出ていた。

パルプ・紙株:王子製紙(3861)が1.5%安の392円、日本製紙グ ループ本社(3893)が1.4%安の2099円。日本銀行が午前8時50分に 発表した企業短期経済観測調査(短観、12月調査)によると、紙パ大 企業の先行き業況判断DIはマイナス22と、今回調査から9ポイント 悪化が見込まれている。同じく先行きDIが悪化する鉄鋼、非鉄金属、 石油・石炭製品も安い。

サイボウズ(4776):5.4%安の2万4080円で、東証1部下落率4 位。赤字会社が連結対象から外れたことなどで収益性が改善し、2-10 月の連結純利益は前年同期比2.1倍の2億8200万円、通期計画3億 3000万円)に対する進ちょく率は85%となったが、増額修正されず、 先回りして買っていた向きの売りに押された。同社株は12月に入り、 前日終値まで21%上昇していた。

コーセル(6905):午後の取引で急落し、4.5%安の1180円で取引 を終了した。過剰感を背景とした半導体設備投資抑制による受注減など を理由に、この日午前に11年5月期の連結営業利益予想を60億円から 52億円に13%減額修正した。収益環境の悪化が警戒された。

スタートトゥデイ(3092):6.1%高の33万9000円。一時35万円と 上場来高値を更新した。株式の最低売買金額を従来の3分の1に引き下 げると14日に発表。投資家層の拡大や株式の流動性向上を期待した買 いが先行した。同社は11年1月末の株主を対象に1株を300株に分割 すると同時に、2月1日に単元株制度を採用し、売買単位を1株から 100株に変更する。

日本空港ビルデング(9706):4%高の1291円。同社は14日、国 土交通相の認可を受け、羽田空港の国内線旅客取扱施設利用料の値上げ 届出を行ったと発表。今後の採算改善を見込む買いが優勢となった。値 上げ実施は11年4月1日搭乗分からで、出発と到着旅客各1人当たり 大人(満12歳以上)で現行の消費税込み100円から170円、小人(満 3歳以上12歳未満)で50円から80円に変更される。

東京電波(6900):13%高の660円。一時は100円(17%)高の 685円と制限値幅いっぱいのストップ高を付けた。携帯電話の世界的普 及に伴い、同社の水晶関連製品の需要が高まるとの見方が出ている。コ スモ証券投資情報部の清水三津雄氏は、「年末特有のもちつき相場の象 徴のような急騰ぶりだ。株価純資産倍率(PBR)が0.6倍台だったこ ともあり、株価が動いて追随買いが集まった」と話していた。

証券株:カブドットコム証券(8703)が2.7%高の382円など。株 式譲渡益と配当にかかる税率を10%に軽減している証券優遇税制を2 年延長、13年末に廃止することが14日に決まった。個人投資家の投資 意欲を喚起する効果が期待され、ネット証券を中心に買いが入った。

大和証券グループ本社(8601):1.4%安の421円。ゴールドマ ン・サックス証券は15日付の投資家向けリポートで、投資判断を「売 り」として調査を開始した。国内取引高が低迷、業績回復が明確になる までは株価がレンジ推移すると予想、銀行株や野村ホールディングス (8604)との比較感で弱気とした。

イハラケミカル工業(4989):2.9%安の273円。会社側が14日に 示した11年10月期の連結営業利益計画は前期比0.6%増の18億円。 前提為替レートを1ドル=83円、1ユーロ=110円と設定した。前期の 増益率100%(前の期の2倍)からの低下が嫌気された。

フリービット(3843):2.2%高の23万1900円。構造改革費用の 増加などで5-10月の連結純損益は2億1400万円の赤字となったが、 11年4月通期の連結純損益予想は2億円の黒字で据え置かれたため、 収益は今後回復していくとみられた。

岡野バルブ製造(6492):8.4%高の686円。11月25日付で米国 機械学会から、原子力用機器類製造者に対して必要とされる原子力規格 「Nスタンプ」の認証を取得した、と14日に発表した。同社広報担当 者は、Nスタンプは世界的な権威のある規格で、ベトナムなどほかの新 興国でも受注に有利に働くと話していた。

サイバーエージェント(4751):4.1%高の17万6900円。シティ グループ証券は14日付で、投資判断を「ホールド」から「買い」に引 き上げた。目標株価も20万円から22万円に増額。コミュニティサービ ス「アメーバピグ」の高い競争力を評価している。

電通(4324):2.7%高の2524円。テレビ広告売上高の回復を見込 み、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が14日付で今期(11年3月 期)以降の業績予想を増額修正し、目標株価を3000円、投資判断を 「アウトパフォーム」にそれぞれ引き上げたことを受けた。

ディー・エヌ・エー(2432):2.5%高の2707円。シティグループ 証券は14日、自社製ソフト「怪盗ロワイヤル」の成功が会員1人当た りの売上高を示すARPU(1人当たり月間支払料金)を従来想定以上 に押し上げていると指摘、投資判断を「ホールド」から「買い」に引き 上げた。目標株価も3600円から4200円に上方修正。

SBIネットシステムズ(2355):ストップ高となる3000円 (23%)高の1万5960円で一部配分。なお1610株の買い注文を残した。 SBIレミットから受託した国際送金システムの稼働を開始した、と 14日午前に発表。同システムは、米国の国際送金サービス大手のマネ ーグラムのサービスと独自技術を融合させたもので、200カ国、20万拠 点での24時間送金・受取サービスを実現しているといい、今後の業績 貢献を見込む買いが続いた。

サマンサタバサジャパンリミテッド(7829):7.3%高の8万4200 円。12月20日に中国本土第1号店の出店が決定した、と取引開始前に 発表。出店場所は上海市内の中心部で、出店ブランドは「サマンサベ ガ」。今後の中国事業の成長を見込む買いが入った。

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