使わない自動車を有効利用-レンタル仲介、サンフランシスコで始動

インターネット検索最大手の米 グーグルのベンチャー部門とベンチャーキャピタルの米オーガスト・キ ャピタルが出資する新会社リレーライズが14日、サンフランシスコで 店舗をオープンした。住民が自動車をシェアすることにより利益を得ら れるシステムを提供する。

リレーライズはマサチューセッツ州でこの事業を試行。50人が 1000人に対し自動車を貸し出している。ジップカーなどの企業がウェ ブサイトを利用して時間単位で自動車を貸し出すサービスを行ってお り、この事業のコンセプトはこれに似ているが、リレーライズの場 合、自動車を自社で購入する必要はない。

リレーライズは6月に事業を開始。消費者が所有物を利用して収入 を得るのを支援する企業の仲間入りを果たした。サンフランシスコを拠 点とするゲットアラウンドも利用者に自動車シェアサービスを提供、エ アー・ビー・アンド・ビーは世界各地の空いているベッドルームの貸し 出しを仲介する。スナップグッズのサイトでは、パワードリルやアイス クリームメーカーなど、ありとあらゆる物を1日単位で借りることがで きる。

リレーライズのシェルビー・クラーク最高経営責任者(CEO)は 「自動車は通常、負担になる物だが資産であり実際に利益を生み出せ る。かなりの収入になる」と指摘する。

クラーク氏(28)はハーバード大学経営大学院の修士課程に在籍中 に起業。マサチューセッツ州ケンブリッジで事業を展開し、このコンセ プトが有効であることを実証した。リレーライズは本部を西海岸に移 し、サンフランシスコでサービスを提供し始めた。同氏によると、オー ナーは自動車を貸し出すことにより月額平均250ドル (約2万1000円)を得られ、リレーライズが利用者を増やすことができ れば、この額は増える。

利用されていない自動車

クラーク氏はマサチューセッツ州に住んでいた11月のある寒い日 にこのアイデアを思い付いた。ジップカーに登録して自動車を利用して いた時のことだ。利用可能な自動車は最も近くて2マイル(約3.2キロ メートル)先にあり、仕方なく自転車を利用した。自転車に乗りながら 多くの自動車が駐車されているのを目にし、それらは数週間も利用され ていないように見えた。

クラーク氏はサンフランシスコのサウス・オブ・マーケット地区に ある事務所から「この素晴らしい資産はコミュニティーの中にあり、 人々を結び付ける方法を見つけることができれば皆にとって好都合だ」 と語る。

このプロジェクトを実行に移すには、オーナーが見ず知らずの人に 自動車を貸すことを納得するのに十分な保険が必要だった。クラーク氏 は盗難や事故などをカバーする100万ドルの保険契約を提供してくれる 保険会社を見つけた。

ジップカーはIPO申請

サンフランシスコで自動車を保有する人は14日からリレーライズ のウェブサイトに登録できる。利用者はオンラインで予約しクレジット カード番号を登録する。レンタル料金はガソリンと保険料込みで1時間 当たり6ドルから。料金のうちオーナーが65%を受け取り、20%が保 険料になる。残りの15%がリレーライズの利益となる。

ジップカーは10年前の創業で6月に新規株式公開(IPO)を申 請。昨年の売上高は24%増の1億3120万ドルに上った。

リレーライズの取締役でもあるグーグル・ベンチャーズのパートナ ー、ジョー・クラウス氏は、新規参入の余地は依然、十分にあると指 摘。世界のカーシェアリング市場は125億ドル規模で、さらに拡大して いると語る。

クラウス氏は「カーシェアリングは便利で、自動車保有に代わる手 ごろで持続可能な選択肢であるという事実が成長をけん引している」 との見方を示した。

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