バンナムH社長:開発体制を日本に回帰、苦戦受けて海外投入を厳選

バンダイナムコホールディングスは 海外向けゲーム開発を日本中心に行う手法に回帰させる。今期(2011年 3月期)に海外で大型タイトルを4-5本新規投入したが苦戦し、収益 にも影響が出たため、管理権限の集中で投入本数を厳選する。石川祝男 社長が14日、ブルームバーグ・ニュースのインタビューで語った。

同社は、15年度以降に営業利益1000億円、海外売り上げ比率50% を目指す積極的な中期計画を09年2月に発表、株式市場にも評価され た。しかし、現在の今期予想は、営業利益が110億円で、海外売上比率 は23%にとどまる見込み。

石川氏は今期に海外投入したタイトルについて「80万-100万本の 販売を見込んで開発費も大量に掛けたが軒並み苦しく、30万-40万本 で終わった。一度にこれだけのタイトルを展開する体力が足りていなか った」と反省の弁を述べた。この苦戦が収益面で「数字的には一番足を 引っ張っている」とも説明した。

同社長は、海外スタッフが「アメリカ人にはうける」と強く主張し たことから展開したタイトルが「結果的にダメだった」と分析。「本当 に売れるゲームは、日本人でもアメリカ人でもヨーロッパ人でも、根幹 部分が面白いと思わないと無理」と強調した。

そのうえで「海外での開発は止める。現在はほとんど止めている」 と述べた。具体的には、海外スタッフの発案を日本の本社側が分析し 「『これならいける』と踏んだタイトルしかやらない」体制を敷いてい ると語った。結果として来期の投入数は激減するが、「1本が確実に目 標を達成できるよう作って行く」としている。

ゲーム制作大手ではカプコンも5月に、海外の開発会社との提携タ イトルが苦戦したのを受けて体制変更を表明。作品の中心となる企画部 分や品質管理などは社内で担当し、作業的な部分を外部委託する方針を 打ち出していた。

バンダイナムコの株価は、午後2時24分現在で前日比16円(1.8%) 高の892円。株価は10月29日に725円の今年最安値を付けたあと値を 戻してきており、年初比では0.5%上昇している。

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