アイルランドの銀行、資本市場から締め出し続く-ECB依存強まる

アイルランド向けの金融支援は、 同国の金融システムを欧州中央銀行(ECB)への依存から脱却させ ることを目指している。しかし、同国の金融機関は債券市場から締め 出された状態で、こうした苦境が解消されるめどは立っていない。

アイルランド議会は15日、欧州連合(EU)と国際通貨基金(I MF)による支援策の採決を行う。デフォルト(債務不履行)の回避 を目指して先月28日に合意した総額850億ユーロ(約9兆5200億円) の支援のうち、最大350億ユーロが銀行の資本増強などに充てられる。

支援策は与党の賛成多数で可決される見通し。ただ、アイルラン ドの10年国債のドイツ国債に対する上乗せ利回り(スプレッド)は、 なお過去10年の平均の9倍の水準で推移。先週公表された報告書によ れば、ECBが緊急措置として行っているユーロ圏の銀行への資金供 給のうち、アイルランド向けが4分の1を占めており、同国の銀行は ECB資金への依存を一層強めている。

クレディ・スイス・グループのアナリスト、ニアル・オコナー氏 (ロンドン在勤)は「ECBへの依存を短期間で改められるとは思わ ない」とした上で、「アイルランドの銀行の起債が可能になるには、同 国のソブリン債利回りが正常化する必要がある」と語った。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE