鉱山業界のM&A:アフリカなど新興市場に照準-BHPやリオが主導

鉱山業界のM&A(合併・買収) の照準がアフリカやアジアの新興市場に移行している。豪英系BHPビ リトンや英豪系リオ・ティント、スイスのエクストラータが開発の進ん でいない地域で割安な水準での契約締結を目指しているためだ。鉱山業 界のM&A総額は今年、過去2番目の高水準に達する可能性がある。

ブルームバーグが集計したデータによると、商品市場で大半の銘柄 が上昇するなか、世界の鉱山業界のM&A総額は今年2倍以上に増加し 1320億米ドル(約11兆700億円)に達した。これに伴いクレディ・ スイス・グループなど金融機関の顧問料も上昇している。これらの案件 で買い手企業が支払うプレミアムは平均23%と、中南米やアフリカ、 中東の2倍以上に上った。

サンフォード・C・バーンスティーンによると、来年は鉱山会社上 位8社の利益が計1320億米ドルに達すると予想されているため、BHP やリオがM&Aをけん引しそうだ。クレディ・スイスの豪州資源関連投 資銀行業務の責任者、マーク・カーライル氏は、石炭や銅、金が選好さ れ、アフリカが「人気のある地域だ」との見方を示した。同氏は今年、 新興市場の鉱業関連M&Aの助言業務で首位だった。

ブラックロック・インベストメント・マネジメント(オーストラリ ア)のジェームズ・ホルト氏は「大手鉱山会社の手持ち資金は豊富で新 たな収入源を探している」と指摘。アフリカに重点が置かれるとの見方 を示した。同氏はBHPやリオの株式など約400億豪ドル(約3兆 3400億円)相当の運用を手掛ける。

ブルームバーグのデータによると、鉱山業界における中東とアフリ カへの資金流入は今年、2倍以上に増加し77億米ドルに達しており、 M&Aのトレンドの移行が示唆されている。

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