香港の高級住宅価格、当局の対策で11年は伸び鈍化へ-不動産仲介会社

香港の高級住宅価格は2011年に 伸びのペースが鈍化する見通しだ。DTZやサビルズなど不動産仲介 業者が予想した。住宅価格高騰を抑えるために当局が打ち出した措置 により、投資資金がほかの不動産分野に向かっているためという。香 港の高級住宅価格は2009年初めから60%余り上昇している。

不動産コンサルタントのコリアーズ・インターナショナル(香港) の住宅販売担当エグゼクティブディレクター、リッキー・プーン氏は 14日の記者会見で、高級住宅価格は11年に8%上昇するとの見通し を示した。香港金融管理局(HKMA、中央銀行に相当)は、面積が 100平方メートル以上の物件を高級住宅に分類している。

国際通貨基金(IMF)は11月18日、資産インフレが香港経済 に打撃を与える恐れがあると指摘。その翌日、香港当局は印紙税と頭 金割合の引き上げを発表し、住宅価格の抑制に向けた1年間にわたる 取り組みを強化した。

英不動産仲介業者サビルズの査定部門マネジングディレクター、 チャールズ・チャン氏(香港在勤)は、「当局の措置により、一部の投 資家は投資対象をオフィス用や小売業向けの不動産に変更している」 と指摘。同氏は来年の高級住宅価格の上昇率を約10-20%と予想して いる。

同業の英DTZで中国投資共同責任者を務めるアルビン・イップ 氏によれば、1億香港ドル(約11億円)超の不動産取引のうち高級住 宅が占める比率は10-12月(第4四半期)には17%と、7-9月(第 3四半期)の26%から低下している。対照的にオフィス用不動産の比 率は第3四半期の33%から第4四半期には48%に上昇したという。

同氏は当局が取った「最近の措置が高級住宅に対する買い意欲に 影響を及ぼしている」と指摘。「来年にかけてオフィス用物件の人気は 続くと見込まれる」と語った。

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