TB3カ月入札、0.14%台と約1年ぶり高水準-証券の応札が慎重化

財務省がこの日実施した国庫短期 証券(TB)3カ月物入札は、債券相場の下落基調を受けて証券会社 の応札が慎重化し、落札利回りは0.14%台と約1年ぶりの高水準にな った。もっとも、利回り上昇を受けて投資家の需要が回復しており、 国債の償還資金やレポ(現金担保付債券貸借)資金調達による運用が 指摘された。

TB160回債の最高落札利回りは前回比1.6ベーシスポイント(bp) 高い0.1415%、平均利回りは1.7bp上昇の0.1404%と、昨年11月25 日以来の高水準になった。事前予想は0.14-0.15%だった。入札後は 買い戻しで0.13%まで低下している。

応札倍率は2.38倍と前回(3.68倍)を下回り、2003年9月17 日(1.89倍)以来の低水準。前日の1年物入札の応札倍率も1.81倍 と過去最低を記録するなど、年末を控えて慎重な応札姿勢が示された。

もっとも、東短リサーチの寺田寿明研究員は「銀行の需要が増え ていたようだ。TBを購入して3カ月物のレポで資金手当てを確定す る取引も出ていた」と指摘する。

TB160回債の発行日は20日の国債大量償還日にあたり、短期市 場の資金需給は5兆円超の資金余剰が見込まれている。年末を控えて 債券相場が不安定な動きを続ける中、償還資金を価格変動リスクの小 さいTBに振り向ける動きが指摘された。

市場関係者によると、発行額4.8兆円程度のうち証券会社を通さ ない落札先不明額が1.6兆円程度あり、銀行の落札観測が出ていた。 国内大手金融機関の資金担当者は、0.14%台は1カ月前の2年債の水 準で、流動性のある3カ月物なら需要もあると言う。

また、この日のレポ市場では信託銀行などが3カ月物の資金を

0.12-0.125%で積極的に調達していた。東短リサーチの寺田氏による と、購入した新発TB3カ月物の資金手当てを確定して利ざやを確保 する金利裁定取引が出ていたと言う。

寺田氏は「投資家がTBを購入する水準が見えてきたことで、証 券会社も在庫を持ちやすくなる」との見方を示した上で、このところ の利回りに上昇に一服感も出てきたと言う。

前日のTB1年物入札では、最高落札利回りが0.1893%と昨年7 月以来の水準まで大幅上昇。しかし、その後は0.17%近辺まで買い戻 しが入った。新発6カ月物は0.15%で買いが見られた。

東京金融取引所のユーロ円3カ月金利先物相場は、中心限月2011 年9月物が前日比0.030ポイント安の99.560(0.44%)と4月8日以 来の安値を付けた後、99.590まで買い戻されている。

証券会社の資金調達手段であるレポ (現金担保付債券貸借)の翌 日物は0.10%近辺で低位安定。午後に実施された全店共通担保オペ 8000億円(12月17日-1月19日)の平均落札金利は0.2bp低下の

0.108%だった。

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