インスティンクト:日本株ヘッジFの収益37%-年間トップに

2010年の日本株ヘッジファンド市 場で、インスティンクト・キャピタルが運用するファンドが年間で最高 収益を確保する見通しとなった。同ファンドの運用収益は昨年12月の 運用開始からの約1年でプラス37%。同社では株価の上昇局面での流動 性の高い銘柄の短期売買が奏功したとしている。

豪シドニーで営業を担当するスティーブン・グッド氏によると、年 初来から11月末までの運用収益は30%。最近では日野自動車やイビデ ンの株価上昇が収益に貢献したという。運用資産は現在約1億ドル(約 84億)で来年3月には1億5000万ドルに達する見込みで、2億ドルに 達した時点で新規資金の受け入れを一旦停止する。

ユーリカ・ヘッジによると、年初来から11月末までで同ファンド の運用結果は日本で運用するヘッジファンド中で最高益を確保してい る。同種ファンドの平均運用収益は3.9%。インスティンクト運用担当 のフレデリック・エコット氏(34)は、2億ドルで資金受け入れを一時 停止する理由を「運用に集中するため」と述べた。

「インスティンクト・ジャパン・オポチュニティ・ファンド」は、 日本の企業行動を機会と捉えて短期売買し、ロング(買い持ち)とショ ート(売り持ち)ポジションを組み合わせて運用する。東証株価指数 (TOPIX)構成銘柄のうち、流動性の高い250銘柄が対象で、平均 保有期間は5日。2日間でポジションを解消できるという。

インスティンクトは今年11月に東京に調査拠点を開設した。グッ ド氏らによると、来年は人員増強をする予定で、シドニーと東京で合わ せて現在の6人体制から10人に拡大する計画としている。

10年の日本の株式市場では、1万600円台で始まった日経平均株価 が景気低迷などを背景に8月下旬にかけ下落し、一時9000円台を割り 込む場面もあった。しかし、円高の一服や米景気の回復期待から11月 以降は急速に持ち直し、6月の22日以来の1万円台回復となっている。

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