香港オフィス賃貸料高騰:金融機関、一等地タワービルから続々転居へ

香港のオフィス賃貸料の高騰に 伴い、アリアンツ・グローバル・インベスターズなどの企業が、賃貸料 が最高水準のタワービルから続々と転居する見込みだ。この地域の経済 成長を背景に一等地でのオフィス獲得競争は過熱が予想されている。

不動産仲介会社CBリチャード・エリス・グループによると、香港 のビジネス街、セントラル地区の一等地のオフィス賃貸料は9月までの 半年間で前年同期比34%上昇し、世界で最も高い上昇率を示した。米 不動産会社ジョーンズ・ラング・ラサールの市場担当責任者、ギャビ ン・モーガン氏によると、来年は最大30%上昇する可能性がある。

英HSBCホールディングスやバークレイズなどの金融機関が金融 危機後に事業を拡充するなか、チョンコン・センター(長江集団中心) やIFC(国際金融中心)などの一流ビルは賃貸料を引き上げている。 香港のオフィス賃貸料はロンドンのウェストエンドに次ぎ世界2位とな っている。

不動産仲介会社コリアーズ・インターナショナルの調査責任者で助 言役を務めるサイモン・ロ氏は、セントラル地区のテナントは「まだ予 算内でこの地区にとどまることができるかどうか再検討している」と指 摘。専門的なサービスを提供する企業やコンサルタント会社の「予想 の上限はかなり低い」との見方を示した。

事情に詳しい関係者によると、香港の資産家、李嘉誠氏が保有する 築12年のチョンコン・センターでは2011年末までに最大5件のテナ ントが転居する可能性がある。サンフンカイ・プロパティーズ(新鴻基 地産発展)とヘンダーソン・ランド・デベロップメント(恒基兆業地 産)が保有するIFCのタワー1とタワー2では今年と来年に少なくと も3件が転居する見込みだ。

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