12月14日の米国マーケットサマリー:ドルと国債下落、株は続伸

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3384 1.3391 ドル/円 83.72 83.39 ユーロ/円 112.05 111.67

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,476.62 +48.06 +.4% S&P500種 1,241.58 +1.12 +.1% ナスダック総合指数 2,627.72 +2.81 +.1%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .63% +.05 米国債10年物 3.44% +.16 米国債30年物 4.50% +.09

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,404.30 +6.30 +.45% 原油先物 (ドル/バレル) 88.30 -.31 -.35%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場ではドルがほとんどの主要通貨に対し て下落。米連邦公開市場委員会(FOMC)は会合後の声明で、景気 浮揚を目指し資産購入プログラムを継続すると表明した。

ドルはユーロに対して月初来では3.5%安。FOMCは来年6月 にかけて6000億ドルの国債を購入する方針を維持した。先月の声明 では、最大限の雇用確保と物価安定を最も促進できるよう必要に応じ て同プログラムを調整する意向を示していた。この日は米国債利回り が上昇して推移した。

ウェルズ・ファーゴの通貨戦略責任者、ニック・ベネンブローク 氏(ニューヨーク在勤)は、「11月の前回の声明をほぼ繰り返す内容 だった」と指摘。「現状路線を続けることが明確になった」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時35分現在、ドルはユーロに対して前日 比0.2%安の1ユーロ=1.3410ドル(前日は1.3391ドル)。ドルは 円に対してはほぼ変わらずの1ドル=83円40銭。

◎米国株式市場

米株式相場は上昇。取引終盤には一時マイナス圏に転落する場面 もあった。米小売売上高が予想以上に伸びたことが好感された一方、 米国債の利回りの急上昇が注目された。

電話会社のAT&Tとベライゾン・コミュニケーションズ、食品 のクラフト・フーズはいずれも上昇。ダウ工業株30種平均銘柄の上げ をけん引した。保険のアメリカン・インターナショナル・グループ(A IG)も高い。スティーブ・ミラー会長がブルームバーグ・テレビジ ョンのインタビューで、政府からの独立に前向きな姿勢を示したこと が好感された。銀行株は下落した。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比0.1%上げて1241.59。ダウ工業株30種平均は47.98 ドル(0.4%)上昇し11476.54ドル。米10年債利回りは最大0.22 ポイント上げて3.49%。米連邦公開市場委員会(FOMC)が会合後 に発表した声明では、米国債購入計画の維持が明らかになった。

リッジワース・キャピタル・マネジメントのファンドマネジャー、 ドン・ワーデル氏は、「FOMC声明には特に懸念すべき内容はあま りなかった」と述べ、「景気の回復が緩やかな中で、FRBが量的緩 和策の第2弾を維持するのは適切だ。債券相場は一巡しており、株の ほうが投資妙味があるように見受けられる」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は下落。米連邦準備制度理事会(FRB)が連邦公開 市場委員会(FOMC)で、景気回復の継続を指摘したほか、6000 億ドルの国債購入プログラムを維持する方針を表明したことが手掛か り。

30年債利回りは7カ月ぶり高水準に上昇。オバマ大統領が同意し た減税延長の法案が議会で可決されるとの見方から、成長下支えと インフレ加速につながるとの観測が広がった。朝方発表された11月の 米小売売上高は予想を上回り、生産者物価指数は8カ月ぶりの大幅 な伸びとなった。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) の債券ストラテジスト、アンソニー・クレセンツィ氏は、「FRBは 何も変えていない」と指摘。「トレンドはこれまで通りだ」と続けた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時42分現在、30年債利回りは前日比11ベーシスポイント (bp、1bp=0.01%)上昇の4.52%。同年債(表面利率

4.25%、2040年11月償還)価格は1 3/4下げて95 5/8。利回り は一時4.53%と、5月4日以来の高水準を付けた。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は上昇し、オンス当たり1400ドルを回 復した。米国の借り入れコストは低水準にとどまるとの観測から、価 値保存手段としての金の魅力が高まった。

米連邦公開市場委員会(FOMC)は過去2年間、政策金利を0 -0.25%に維持しており、この日の会合では景気浮揚に向け国債購 入規模の拡大を示唆する可能性がある。金は年初から28%上昇、7日 には過去最高値の1432.50ドルを付けている。

ラサール・フューチャーズ・グループ(シカゴ)の金属トレーダ ー、マット・ジーマン氏は、「FOMCは国債の追加購入の可能性を 残す見通しであるほか、欧州では債務問題が再び浮上するだろう」と 指摘。「金に再び買いが集まるとみられる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は前日比6.30ドル(0.4%)高の1404.30ドルで終了した。 一時は0.4%下落する場面もあった。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は下落。米連邦公開市場委員会(FO MC)は6000億ドルの米国債購入プログラムを変更しなかった。

FOMCは声明で、経済の回復は継続しているものの、そのペ ースは失業を減少させるには不十分だと指摘し、国債購入プログラ ムを維持すると表明した。ブルームバーグがまとめた調査によると、 エネルギー省が15日に発表する統計では、先週の原油在庫は減少 したと予想されている。

コンサルティング会社、プレステージ・エコノミクス(テキサ ス州オースティン)のジェイソン・シェンカー社長は、「国債購入 プログラムの規模が引き上げられるとの憶測があった」と指摘。「発 表以降のドルは堅調地合いにあった」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物1月限は前 日比33セント(0.37%)安の1バレル=88.28ドルで終了した。 過去1年では27%上昇している。

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参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: ニューヨーク 西前 明子 Akiko Nishimae +1-212-617-2601 anishimae3@bloomberg.net Editor:Tsuneo Yamahiro 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net

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