12月14日の欧州マーケットサマリー:株が7日続伸、米小売売上高で

欧州の為替・株式・債券・ 商品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3418 1.3391 ドル/円 83.40 83.39 ユーロ/円 111.91 111.67

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 277.65 +.66 +.2% 英FT100 5,891.21 +30.46 +.5% 独DAX 7,027.40 -1.99 -.0% 仏CAC40 3,902.87 +10.43 +.3%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.08% +.02 独国債10年物 3.03% +.05 英国債10年物 3.62% +.06

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,394.50 -4.50 -.32% 原油 北海ブレント 91.58 +.39 +.43%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は過去6カ月弱で最長となる7営業日続伸。11月 の米小売売上高が予想を上回る伸びとなり、資源株や自動車株が下 落したことに伴う影響を打ち消した。

仏蘭系航空会社エールフランス・KLMグループや同業でドイ ツのルフトハンザ航空が上昇。クレディ・スイス・グループが両銘 柄の投資判断を引き上げたことが買いを誘った。

一方、ドイツのテレビ局、プロジーベンSAT1メディアは

5.7%下げた。2011年に身売りする可能性があるとの独紙ウェル トの報道が嫌気された。フィンランドのステンレス鋼メーカー、オ ウトクンプは5.4%下落。10-12月(第4四半期)業績が従来見 通しを下回ると明らかにしたことが売り材料。自動車株は19産業グ ループの中で最大の値下がりとなった。

ストックス欧州600指数は前日比0.2%高の277.65で終了。 一時は0.3%下げた。同指数は7日続伸で、2年余りの最高となっ た。インフレが加速したものの、中国が利上げを見送ったことなど が指数上昇につながった。

WGZ銀行(デュッセルドルフ)の株式部門責任者、マチア ス・ヤスパー氏は、「投資家はすでにポジション設定を終えている ため、極めて閑散とした取引だった」と述べ、「投資家は今、追加 のリスクを取る用意がない。株式はそのほかの資産と比較してまだ 魅力的なことから、戦略的に株式を来年はオーバーウエートにして おく必要がある」と続けた。

米商務省が14日に発表した11月の小売売上高は前月比

0.8%増と、ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予 想の中央値である0.6%増を上回った。10月は1.7%増だった。

14日の西欧市場では、18カ国中11カ国で主要株価指数が上 昇。エールフランスは1.4%高、ルフトハンザは1.7%上げた。ク レディ・スイスは両銘柄の投資判断を「ニュートラル」から「アウ トパフォーム」に上方修正した。

◎欧州債券市場

欧州債市場では、スペイン国債相場が7営業日続落。スペイン がこの日実施した25億ユーロ(約2790億円)超の国債入札で借 り入れコストが上昇したほか、追加入札の準備を進めていることが 背景にある。

ベルギー国債相場も下落。格付け会社スタンダード・アンド・ プアーズ(S&P)がベルギーの債務格付け見通しを「ネガティブ (弱含み)」に引き下げたことがきっかけ。アイルランドとギリシ ャの国債相場も下げた。欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は 前日、欧州各国の政府で域内救済ファンドの規模や用途の拡大を検 討するべきだとの見解を示した。

この日はドイツ国債も下げた。経済指標で世界景気の勢いが増 しつつあることが示されたことを受け、域内で最も安全とされるド イツ国債に対する需要が後退した。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニッ ク・スタメンコビッチ氏(エディンバラ在勤)は、「国債入札が終 了するまで、ユーロ圏周辺国の国債が上昇し始めるのは困難だろう」 と述べた。さらに欧州債務危機下で「譲れない一線を示す実質的な 政策が発表されるまで、市場のボラティリティは継続するだろう」 との見方を示した。

ロンドン時間午後4時22分現在、スペイン10年債利回りは前 日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の5.54%。 同国債(表面利率4.85%、2020年10月償還)価格は0.40ポ イント下げ94.80。ドイツ10年国債利回りも6bp上昇の

3.03%。

スペインがこの日実施した入札で、発行総額は目標レンジの最 高である30億ユーロに達しなかったほか、落札利回りはソブリン債 危機の悪化で前回入札を上回った。

一方、ベルギー10年債利回りは前日比8bp上昇の4.07%。 S&Pは発表資料で、「長引く政局の不透明感がベルギーの格付け を損ねる可能性がある」と指摘した。

◎英国債市場

英国債相場は3営業日続落。11月の英インフレ率が政府目標上 限の3%を上回ったことを背景に、イングランド銀行(英中央銀行) が国債買い取りプログラムを拡大するとの観測が後退した。

10年債利回りは6カ月ぶり高水準に達した。英政府統計局(O NS)が14日発表した11月の消費者物価指数は前年同月比

3.3%上昇と、10月の3.2%上昇から加速し、5月以来の高い伸び となった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査 では3.2%上昇が見込まれていた。英政府は15日、2016年1月 償還債を35億ポンド(約4620億円)入札する。

BNPパリバ(ロンドン)の金利ストラテジスト、マテオ・レ ゲスタ氏は、「インフレ見通しが市場を失望させた。イングランド 銀が量的緩和第2弾を実施するとはもはや見込んでいない」と語っ た。

ロンドン時間午後4時14分現在、10年債利回りは前日比7ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.62%と、6月 4日以来の高水準となった。同国債(表面利率4.75%、2020年3 月償還)価格は0.56ポイント下げ108.83。

2年債利回りは1.22%と、前日から6bp上昇した。ブルー ムバーグのデータによると、これは4月29日以来の高水準。

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