ベルギーの格付け見通しをネガティブに下げ-S&P

格付け会社スタンダード・アン ド・プアーズ(S&P)は14日、ベルギーの債務格付け見通しを「ネ ガティブ(弱含み)」に引き下げた。政局の混乱を背景に国債利回り の上昇圧力にさらされていることを理由に、従来の「ステーブル(安 定的)」から変更した。

S&Pによるベルギーの格付けは「AA+」。発表文によると、 ベルギーの7政党の協議が「早期の」政権樹立につながらない場合、 S&Pは半年以内に同国格付けを1段階引き下げる可能性がある。ま た、次期政権が公的債務の拡大を止め安定化させるとともに政治的な 一体化を進めない場合、2年以内に格下げの可能性があるという。

S&Pの信用アナリスト、マルコ・ムルシュニック氏は発表資料 で「ベルギーの現在の暫定政府は財政への衝撃に対応する力がないか もしれない」とし、「連邦政府の2011年の総借り入れ需要は国内総 生産(GDP)の11%前後と見積もられているが、この予想通りな らば実質金利上昇に見舞われる可能性がある」と指摘した。

ベルギーの政府債務はGDP比でユーロ圏内3番目の規模。選挙 後も政権が成立していないことから、債務圧縮の取り組みが進まない ことが懸念され、ギリシャやスペイン、アイルランドなどとの類似が 指摘されがちになっている。

ベルギー10年国債のドイツ債との利回り格差は一時8ベーシスポ イント(bp、1bp=0.01%)拡大し108bpを付けた。ブリュッ セル時間午後5時11分は101bp。11月30日には139bpと、少 なくとも過去17年で最大となった。

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