FRB:追加緩和で四面楚歌も-共和党と批判勢力が影響拡大

(5段落目以降にエコノミストなどのコメントを追加して更新します)

【記者:Caroline Salas】

12月14日(ブルームバーグ):米連邦準備制度理事会(FRB) のバーナンキ議長は、共和党が下院で過半数を握る年明け以降、26年 ぶりの水準近くで高止まりする失業率の押し下げで取り得る選択肢が 制限されることになりそうだ。

下院ではFRBの廃止を唱えるロン・ポール議員(共和、テキサ ス州)がFRBを監視する小委員会の委員長に就任する予定。下院監 視・政府改革委員会の委員長となるダレル・アイサ議員(共和、カリ フォルニア州)は、FRBの国民に対する説明責任の強化を求めてい る。

FRBは6000億ドル(約50兆円)相当の国債の追加購入計画に ついて、拡大が必要かどうかの検討を開始する見通しだが、これを数 カ月後に控えて、共和党がFRBに対する影響力を強めつつある。景 気の浮揚を目指した6000億ドルの追加国債購入計画は、過去30年で 最も厳しい政治的反発を招いた。

FRBは14日、今年最後となる連邦公開市場委員会(FOMC) を開く。ブルームバーグが7、8の両日実施したアナリスト調査によ れば、39人中38人がFRBは今回のFOMCで金融政策を変更しな いと予想している。

アトランタ連銀の元調査局長で、カンバーランド・アドバイザー ズの金融担当チーフエコノミストを務めるロバート・アイゼンバイス 氏は「政治と無縁でいられないのは明らかだ」として、政治的圧力が FRBの追加緩和を一段と難しくするのは「間違いない」とみる。「四 面楚歌(そか)で窮地にあるときは、動きを止めるべきだろう」と同 氏は述べた。

一方、FRBの元金融政策局長で、現在はアメリカン・エンター プライズ公共政策研究所(AEI)の研究員を務めるビンセント・ラ インハート氏は、議会からの批判がダラス連銀のフィッシャー総裁や フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁など、金融当局内のいわゆる 懐疑派の立場を強めると指摘する。プロッサー総裁は来月からFOM Cの政策決定で投票権を持つことになるが、ラインハート氏は「政治 は物を言う。外部からの批判が内部の反対勢力に力を与えるからだ」 と話している。

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