政府保証付きMBSの利回り上昇、米住宅市場の回復に水差す恐れ

政府保証付き住宅ローン担保証券 (MBS)の利回りが5月以来の高水準に上昇し、過去最低水準の借 り入れコストを追い風に回復してきた米住宅市場を脅かしている。

ブルームバーグのデータによると、住宅ローン金利への影響が最 も大きいファニーメイ(米連邦住宅抵当金庫)の保証付き証券利回り は13日に4.1%でニューヨーク市場での取引を終えたが、一時は10 月に付けた過去最低水準を1ポイントも上回る4.21%まで上昇した。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) のMBS担当責任者スコット・サイモン氏は、ローン金利上昇は脆弱 (ぜいじゃく)な住宅市場の助けにならないと指摘。「数週間前に購入 を検討していた同じ住宅物件が、今では最大9%も割高になったこと になる」と語る。

減税延長などに関するオバマ米大統領の合意が経済成長やインフ レ率を押し上げるとの観測を背景に債券価格は12月に入ってから下 落しており、政府保証付きMBSの投資家もこうした流れに苦しんで いる。MBSの値下がりは米国債ほどきつくないものの、住宅ローン 金利上昇はガソリン価格上昇と重なって、減税策が目指す景気刺激効 果の多くを相殺することになると、グラスキン・シェフ・アンド・ア ソシエーツのチーフエコノミスト、デービッド・ローゼンバーグ氏は 予測する。

フレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)によると、典型的な30 年物固定住宅ローン金利は4週連続で上昇し、先週は平均で4.61%。 30万ドル(約2500万円)のローンの月間コストを1462ドルから1540 ドルに押し上げたことになる。11月11日終了週は過去最低の4.17% だった。当時は、連邦準備制度理事会(FRB)の資産購入計画が利 回りを抑制するとの観測が流れていた。

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