中国・インドの石炭輸入:来年は78%増へ-2年ぶり高値から上昇か

来年の中国とインドの石炭輸入 は前年比78%増の3億3700万トンになる見通し。2年ぶりの高値水 準にある石炭価格が一段と上昇し、石炭生産国の輸出先も欧州からアジ アにシフトしそうだ。

米シティグループの11月29日のリポートによると、中国は来年、 発電用として2億3300万トンの石炭を輸入する見通し。今年は1億 4300万トンと見込まれている。商品取引会社エムジャンクション・サ ービシズは12月6日付文書で、2012年3月までの1年間でインドは 1億400万トンの不足に陥るとのジャイスワル石炭相の発言を伝えた。

経済成長率の高い中国とインドでは電力需要の伸びを背景に石炭消 費が拡大している。国際通貨基金(IMF)によると、来年の中国の国 内総生産(GDP)成長率は9.6%、インドは8.4%が予想されてい る。中国は今年、石炭火力発電能力を約1億キロワット増やしている。 これは英国の総発電能力を超える。

パターソンズ・セキュリティーズのアナリスト、アンドルー・ハリ ントン氏(シドニー在勤)は9日のインタビューで、「来年需要が増え ることは全ての指標が示している。特に中国は国内供給だけでは需要を 満たせない見込みで、重要性を増している」と述べた。

英調査機関IHSマックロスキーによると、11月26日終了週の中 国秦皇島港の国内石炭指標価格は、トン当たり129ドルに達した。これ は2年ぶりの高値。世界最大の石炭輸出港、豪ニューカッスル港、南ア フリカ共和国リチャーズベイの発電用石炭価格も08年10月以来の高 値に上昇した。

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