TB1年利回り0.18%台に大幅上昇、債券不安定化で-2年債の影響

財務省がこの日実施した国庫短 期証券(TB)1年物入札は、落札利回りが大幅上昇した。不安定な債 券相場が続く中、年末を控えて投資家やディーラーが買いに慎重になっ ている。2年国債利回りが約1年ぶりの水準まで上昇している影響も受 けた。

TB1年物159回債の最高落札利回りは前回比6.4ベーシスポイ ント(bp)上昇の0.1893%と、2009年7月以来の高水準。平均落札 利回りは5.4bp高い0.1763%だった。入札前(WI)取引は0.16% で、市場の事前予想は0.16-0.17%だった。入札後は0.185%から

0.18%で取引された。

東短リサーチの寺田寿明研究員は、「債券市場の混乱が年末要因 と重なり、投資家もディーラーも動けなかった。ただ、金融緩和の時間 軸効果を考えると、2年債の0.23%に比べても運用妙味のある水準に なっている」という。

米金利上昇を発端とした債券相場の混乱が続く中、銀行勢の売り を背景に新発2年債利回りは0.235%と、昨年11月以来の水準まで上 昇している。年末を控えて投資リスクを取りづらくなっている金融機関 が多く、金利上昇に歯止めがかかりづらくなっている。

国内証券のディーラーは、投資家の需要が見えない中で、既存の 持ち高の損失を防ぐのに精いっぱいで、新たに購入する余裕はないと話 す。7日に入札されたTB6カ月物も0.14%と落札水準0.1284%を 上回っており、入札後に損失が生じやすくなっている。

国内大手銀行のディーラーは、6カ月間が0.1%の固定金利オペ で資金を手当てすれば1年物は十分利益が確保できる水準である一方、 あすの3カ月物入札は利回りが0.13%以上に上昇する可能性もあり、 再び金利上昇圧力がかかるとの警戒感があるという。

ユーロ円3カ月金利先物相場では、TB1年物の入札結果を受け て中心限月2011年9月物が午前の高値99.605から前日比横ばいの

99.590(0.41%)まで売られる場面があった。

レポと日銀オペ

一方、証券会社の資金調達コストを示すレポ(現金担保付債券貸 借)は、16日受け渡し分の翌日物が0.115%近辺と、前日比1bp程度 強含み。前日に金利入札方式の共通担保オペが実施されず、同オペの期 日到来を控えて資金調達圧力が高まっていた。

日銀は午後、3本建てで総額2.4兆円の共通担保オペを実施。年 内物の本店オペ(12月15日-22日)の平均落札金利は0.106%、年 末越えの全店オペ(12月16日-1月11日)は0.107%だった。もう 1本の全店オペ(12月20日-1月17日)の平均金利は0.110%と、 8日以来の水準に上昇した。

レポ市場では、利払い債の移転登録停止期間が明ける20日以降に 資金調達(債券の売り)の増加が予想されている。15日の年金払い日 や20日の国債償還日は一部の金融機関に資金が偏在するリスクも警戒 されており、日銀の資金供給オペに対する期待が強い。

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