丸紅:世界トップ10目指し水事業に250億円-給水1000万人

丸紅は2012年度末までに、水事業 に約250億円投資することを検討している。企業買収などで現在、約500 万人の給水人口を1000万人に増やし世界の民間事業会社のトップ10入 りを目指す。

同社環境インフラプロジェクト部の伊吹洋二部長が10日、ブルーム バーグ・ニュースとのインタビューで明らかにした。同社によると、世 界人口の増加とともに水ビジネスの市場規模は、現在の37兆円から25 年には87兆円まで成長する見通し。

伊吹氏によると、今後同社が拡大を検討している地域はすでに進出 しているチリや中国のほか、タイやインドネシア、フィリピンといった 東南アジアの新興国、中東や英国などで、グローバルな展開を目指す。

チリでは11月に、官民出資の投資ファンド産業革新機構と共同で、 水事業で国内3位のアグアス・ヌェヴァを買収。これに先立って06年に 単独でアグアス・デシマも買収しており、上下水道の実績を積み上げて いた。伊吹氏は、チリで着実に事業を遂行することで次の一手に生かし たいと語った。

中国で25件に拡大

丸紅は09年11月に、中国の安徽国禎環保節能科技の株式30%を取 得。広東省、安徽省、江蘇省、湖南省などで下水処理事業を展開してい る。伊吹氏は「当初は17件だった案件数も現在は25件まで拡大してい る」と話した。

同氏は「来年あたりに深セン証券取引所に上場したいとの意向もあ るようだ。東南アジア諸国など中国外への進出にも興味を持っている」 とし、安徽国禎環保が事業の拡大に積極的と明かした。そのため、丸紅 は今後安徽国禎環保と共同で、中国外でも水事業に取り組む可能性もあ ると語った。

野村証券のアナリスト成田康浩氏は「政府からの資金が出やすいイ ンフラ事業に対して、商社は積極的な姿勢だ。今後出てくる良い案件に 備えるため、水ビジネスの実績を積み重ねておく必要がある」と指摘し ている。

丸紅の株価は前日比7円(1.2%)高の575円で高値引けした。終値 としては4月21日以来の高値。

--取材協力:北中杏奈 Editor:Takeshi Awaji, Hideki Asai

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