豪州銀行、カバードボンド発行で借り入れコスト40%節減も-法改正後

【記者:Sarah McDonald、Lisa Pham】

12月14日(ブルームバーグ):オーストラリアの4大銀行は、カ バードボンド発行で借り入れコストを最大40%節減できる見通しだ。 欧州金融機関はカバードボンド発行を過去最高水準に押し上げている。

英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RB S)によると、豪州のウエストパック銀行、コモンウェルス銀行、オ ーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)、ナショナル・オー ストラリア銀行(NAB)は期間3年のカバードボンドを、銀行手形 スワップレートに約50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)、 優先債に85bp弱それぞれ上乗せした利回りで発行できそうだ。

RBSの信用アナリスト、ジョン・マニング氏(シドニー在勤) は電話インタビューで、カバードボンドは「資金調達コスト低下や調 達先の一段の多様化を目指す銀行にとって不可欠な手段だ」と指摘。 世界の信用市場が凍結状態にあった時でも、欧州の銀行は「カバード ボンド市場を利用しやすい状況で、商業ベースでかなり受け入れやす い水準で必要な資金を調達できた」と指摘した。

豪州のスワン財務相は12日に、同国国内の銀行業界の競争促進 を目指す改革を発表した際、金融機関にこうしたカバードボンドの発 行を初めて容認する法改正を実施する方針を示した。投資家は発行体 と資産の両方の裏付けがある比較的安全な債券を求めており、ブルー ムバーグのデータによると、世界のカバードボンド発行は2010年に 33%増の3290億ユーロ(約36兆8000億円)と過去最高に達した。

カバードボンドは、銀行のバランスシート上にとどまりデフォル ト(債務不履行)の際も売却が可能な住宅ローン債権などの資産の裏 付けがあるため、通常比較的高い格付けを取得し、金利も低めだ。豪 州の金融機関は現在、預金者利益が債権者の利益に優先することを定 めた法律との関係で、カバードボンドの発行を禁止されている。

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