米ボーイングが5.2%値上げ-短距離旅客機「787-3」の受注中止

【記者:Susanna Ray】

12月13日(ブルームバーグ):米航空機メーカー、ボーイングは 航空機の価格を約5.2%引き上げるとともに、次世代中型旅客機「787」 (ドリームライナー)の派生型である短距離版の受注を取りやめる。 値上げは2年ぶりとなる。

ボーイングの商用機本社の広報担当、ジム・プルー氏は、値上げ は賃金や財・サービスのコスト上昇が要因だと説明した。また、13日 に同社のウェブサイトに掲載された表示価格表の変更と、短距離型 「787-3」の受注中止を確認した。

プルー氏によると、前回の値上げは2008年で、平均2.6%の上昇 だった。07年の値上げ幅は5.6%。大半の航空会社やリース会社は値 引きを受ける。

RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ロブ・スタラード 氏は「航空会社だったら、今回の値上げは、需要が拡大し供給は限定 的なため価格を引き上げられるとボーイングが考えているとのメッセ ージと受け取るだろう。ただ、航空会社は通常の値引き交渉を行うこ とになる」と指摘。「ボーイングとエアバスは航空会社に大幅な値引き を提供するため、理論上は定価を引き上げて値引きを拡大する可能性 があり、同じことになるだろう」と述べた。

ボーイングのウェブサイトによると、値上げにより737型の平均 価格は約7140万ドル(旧価格は約6930万ドル)、777型機は同2億5820 万ドル(同2億4600万ドル)となったほか、787型2機種の平均価格 (提示中)は2億170万ドル(同1億8330万ドル)に設定された。

787-3型は事実上の日本専用モデルとして開発されたが、全日空 が今年1月、発注機種を同型から標準型に変更したのに伴い発注先が ゼロ件となったことから、ボーイングが存続させるかどうか検討して いた。

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