12月13日の米国マーケットサマリー:国債上昇、医療改革の違憲判断で

ニューヨークの為替・株式・債 券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.3392 1.3226 ドル/円 83.42 83.95 ユーロ/円 111.70 111.04

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 11,428.56 +18.24 +.2% S&P500種 1,240.46 +.06 +.0% ナスダック総合指数 2,624.91 -12.63 -.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .60% -.04 米国債10年物 3.29% -.03 米国債30年物 4.41% -.02

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金 (ドル/オンス) 1,398.00 +13.10 +.95% 原油先物 (ドル/バレル) 88.27 +.48 +.55%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要16通貨の大半に対 して下落。米国債の利回りが低下するなか、ドル建て資産の需要が減 退した。

米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合を14日に控え、ユー ロは上げ幅を拡大。米10年債利回りが年初来で最大の上昇となった 先週に建てたドルの持ち高を解消する動きが広がった。米ドルはオー ストラリア・ドルに対して3営業日続落、カナダ・ドルに対しては4 営業日続落となった。商品の値上がりが背景。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンの為替ストラテジスト、マー ク・マコーミック氏(ニューヨーク在勤)は、「FOMCは明日、大 規模な資産購入プログラムを継続すると再び表明するだろう。だから、 国債を大量に売り過ぎるのは控えた方がよさそうだ」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時9分現在、ドルはユーロに対して前営 業日比1.4%安の1ユーロ=1.3417ドル(前営業日は1.3226ド ル)。ドルは円に対して0.8%安の1ドル=83円27銭(同83円 95銭)。

米10年債利回りは前週末比5ベーシスポイント(bp、1bp =0.01%)低下の3.27%と、6カ月ぶり高水準から下げた。2年 債利回りは4bp低下の0.6%。

◎米国株式市場

米株式相場は取引終了前1時間で上げ幅をほぼ失った。米上院で 減税延長法案を採決に持ち込む動議で、可決に必要な票が確保された ほか、投資家の関心が14日に開かれる米連邦公開市場委員会(FO MC)に移ったのが背景だ。

S&P500種株価指数では消費関連株が下落。朝方は、中国に よる政策金利引き上げ見送りを好感し、買いが膨らんだ場面もあった。 百貨店のJCペニーは下落。衣料品のアーバン・アウトフィッターズ も安い。一方、資源のフリーポート・マクモラン・カッパー・アン ド・ゴールドは、金属相場の値上がりを手がかりに上昇した。

米証券取引所全体の騰落比率は約3対4。ニューヨーク時間午 後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数は前営業日比

0.06ポイント上げて1240.46。ダウ工業株30種平均は18.24 ドル(0.2%)上昇し11428.56ドル。

バークレイズの株 式戦略責任者バリー・ナップ氏(ニューヨー ク在勤)は 取引終了時点での株安は「上院での投票結果が理由だと みている」と述べ、「立会場は非常に静かだった」と続けた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。10年債利回りは半年ぶり高水準から低下し た。米連邦地裁判事が医療保険改革法での加入義務付けに違憲の判断 を示したことで、政府が赤字抑制に苦慮するとの懸念が和らいだ。

オバマ大統領が同意した減税措置延長が議会を通過するとの見方 から、米国債相場は下落する場面もあった。

RWプレスプリッチのマネジングディレクター、ラリー・ミルス タイン氏は「米国債を押し上げた最も新しい材料は、オバマ政権の医 療保険改革法に対する違憲判断だ」と指摘。「今後10年間、1兆ド ルの歳出がなければ、財政赤字が大幅に減り、国債発行が減ることを 意味する」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後1時57分現在、10年債利回りは前週末比6ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01%)低下し3.27%。同年債(表面利率

2.625%、2020年11月償還)価格は15/32上げて94 19/32。 利回りは一時、7bp上昇の3.39%と、6月3日以来の高水準を付 けた。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は反発。中国が利上げを見送ったため、 需要が高まった。

前週は中国が週末に利上げを実施するとの観測から、原材料の消 費が減退するとの思惑で商品相場が全般的に下げていた。金は7日に 1オンス=1432.50ドルと最高値を更新、年初来では28%上昇し て

いる。

インテグレーテッド・ブローカレッジ・サービシズ(シカゴ)の ヘッドディーラー、フランク・マギー氏は、「利上げが織り込まれて いたが、実施されなかった。そのため、産業用金属に引っ張られる格 好で金相場は上昇した」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 2月限は前営業日比13.10ドル(0.9%)高の1398ドルで終了し た。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油先物相場は上昇。中国の利上げ見送りで買い安 心感が広がったほか、世界最大のエネルギー消費国である中国で製油 所稼働率が11月に過去最高水準だったことから、同国で需要が拡大 するとの期待が強まった。

中国はこの5週間で3度目の預金準備率引き上げを実施したもの の、政策金利は動かさなかった。中国当局の統計によると、11月の 製油所稼働率は過去最高水準だった。

トムBNPパリバ・コモディティ・フューチャーズのブローカー、 トム・ベンツ氏(ニューヨーク在勤)は、「週末に中国が利上げを実 施する可能性があったが実現しなかったため、週明けの相場は一気に 上昇した」と指摘。「中国の製油所稼働率が過去最高に上昇したこと も材料になった。今の市場には上値を追い続ける勢いがあるようだ」 と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物1月限は前営 業日比82セント(0.93%)高の1バレル=88.61ドルで終了し た。過去1年では27%上昇している。

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