11月株式投信は増加、19カ月連続資金流入と株高で-概況

11月は日本株相場が急反発し、株 式投資信託の運用増減額もプラスに転じた。資金の純流入は継続して おり、運用残高は4月以来、7カ月ぶりの高水準となった。

投資信託協会が13日に発表した11月の投信概況によると、11月 末の株式投信の純資産総額は前月末比1兆704億円増の52兆779億円 となった。増加は2カ月ぶり。

東京証券取引所でこの日会見した投信協会の乾文男副会長は、残 高増加の背景について、出遅れていた日本株相場が好調となったこと に加え、「外貨建て資産が多く、投信残高は為替の影響を受けるが、円 安・ドル高で運用増加に転じた。資金流入も19カ月連続でプラスとな っている」と説明した。

TOPIXの11月の月間上昇率は6.2%。為替市場で円は対ドル で4.1%の下落に転じ、5月からの円高ドル安に歯止めがかかった。 円安は保有する外貨建て資産の評価額を押し上げる効果がある。一方、 対ユーロでは3.1%円高だった。

追加型株式投信の商品分類別に資金動向を見ると、ファンドオブ ファンズが6297億円の資金純流入となり、売れ筋商品がここに集中し ている状況が分かる。同分類の純流入は2009年1月以来、23カ月連 続だ。そのほか、バランス型も148億円の純流入となった。半面、国 際株式型や国内株式型は純流出だった。

公社債投信の月末の純資産総額は前月末比2083億円増の11兆 735億円。この結果、公募投信全体では同1兆2787億円増の63兆1514 億円となった。

運用減を資金流入増が補う

乾氏は、あと1カ月を残した10年の投信市場を「運用面は世界の 株式相場と外国為替相場に左右されてマイナスになったが、資金動向 を見ると、前年を上回る資金が入った。流入は着実に続いているので、 来年もそう大きく変わらないだろう。今後の動向を期待できる」と総 括した。

09年は株式投信の純資産総額が9兆4016億円増えたが、内訳は 運用増が6兆2734億円と3分の2を占め、資金流入額は3兆1282億 円だった。ことしは、11月までで運用増が3兆7800億円のマイナス に転じたが、資金純流入額は5兆6230億円に増加し、07年以来の高 水準になっている。

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