伊ウニクレディトの資産運用部門売却難航か-マドフ事業清算が飛び火

イタリアの銀行最大手、ウニクレ ディトによる傘下の資産運用部門の売却計画が難航する恐れが出てき た。巨額詐欺事件の主犯バーナード・マドフ受刑者の事業を清算して いる管財人が同部門とウニクレディット本体などに対して196億ドル (約1兆6500億円)の賠償金を請求する訴訟を起こしたからだ。

管財人のアービング・ピッカード氏は10日、詐欺事件被害者への 賠償金を求めて提訴した。訴えられたのは、資産運用部門パイオニア・ グローバル・アセット・マネジメントとウニクレディトのほか、同社 のアレッサンドロ・プロフーモ元最高経営責任者(CEO)、オースト リア銀行、バンク・メディチと創業者ソニア・コーン氏。組織犯罪を 取り締まるリコ(RICO)法が適用されれば賠償額は3倍に膨らむ 可能性もある。

ウニクレディトのフェデリコ・ギッツォーニCEOは先月、パイ オニアの今後について、戦略的パートナーへの売却などを含む幾つか の選択肢を検討しており、既に複数の提案を受け取ったことを明らか にした。パイオニアは約1850億ユーロ(約20兆5000億円)相当の資 産を運用し、1-9月の税引き前利益は2億4700万ユーロ。

INGインベストメント・マネジメントで、ウニクレディト株を 含む約3620億ユーロの運用に携わるパウル・フラウエス氏は、訴訟に よって関係企業の「収益性と資本に対する不透明感が高まっている」 と述べ、パイオニア株の売却時期と価格に影響を与える可能性がある と分析した。

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